「にわか」ブーム到来!ラグビーワールドカップがくれた好機をJリーグサポーターはボーっと生きてんじゃなく活かせるか!?
かつてない「にわか」ブームが到来した。写真はオフィス街・丸ビルの脇です。私も「にわかファン」としてテレビ中継を楽しみ、ファンゾーンに足を運び、チケットを購入した(が、6時間もかけて現地に向かったのに試合は中止で観戦できなかった!)ラグビーワールドカップ。仕掛け人は糸井重里氏。そしてラグビー関係、メディア、スポンサー企業は積極的に「にわか」という単語を使用した。
「にわか」なくして「ファン」は生まれません。
にわかだってイイじゃない!!「丸の内15丁目PROJECT.は“にわか”を大切にする街づくり」
さあ、楽しんだもん勝ち。
ちなみに「にわか」の語源を博多の人なら良く知っているだろう。
「にわか」とは、江戸時代から行われている即興芸。すぐに始まり、人が集まる様子から「にわか」という単語が広く使われていった。
博多の人には二◯加煎餅でお馴染みですね。さて、「にわか」動画で脱力気分を充分に味わったので切り替えて変えて話を進めていきましょう。
「にわか」に良いイメージ・やや良いイメージを持っていたサポーターはわずかに16%。
これは予想通りだろう。Jリーグサポーターを対象にしたアンケート調査で判明した「にわか」のイメージ。約半数が悪いイメージ・やや悪いイメージを持っていた。良いイメージを持っていた人は少数でしかない。
さらに、この「にわか」という単語が、本来の意味をさらに先鋭化した蔑称として使用されている実態があるのだ。この実態についてもアンケート調査で確認してみた。
自分よりサポーターキャリアが短そうな人から「にわか」と呼ばれたことがあるサポーターが13.2%もいる!
私は、スタジアムでの初応援から35年というキャリアなのだが、それでも数年前に「にわか」とネットで書かれた経験がある。そういった場合の「にわか」のイメージは下の動画を見ていただければわかるだろう。
しかしラグビーワールドカップ以後に「にわか」という単語のイメージは変わった!半数近くが「イメージが良くなった・やや良くなった」と回答。
良くなった及びやや良くなったが47%。多くのJリーグサポーターがラグビーワールドカップを通して「にわか」のイメージが変わったと考えている。多くの「にわかファン」がラグビーワールドカップに足を運び盛り上げ大会が成功したことがJリーグサポーターにも強いインパクトを与えていることがわかる。
これからのJリーグに「にわかファン」を呼び込むことが必要だと思うサポーターが86%!!
大多数が「にわかファン」をスタジアムに呼び込みたいと考えてる。あのラグビーワールドカップの盛り上がりを見れば、それは当然のことだろう。
なお、日立台(柏レイソルのホームスタジアム)に限ってだが「初めて日立台にサッカーを見に行く人って、どこで観戦すれば良さそう?」というアンケート調査結果によると、バックスタンド:443人(37%)ゴール裏:371人(31%)とゴール裏スタンドを推奨する人が1/3近くになっている。
さあ、Jリーグのスタジアムにも「にわかファン」をたくさん呼び込めるようにトライで万々歳!!・・・となるかというと、ちょっと懸念材料がある。
下の集計結果を見ていただきたい。上の集計結果と比較すると、なるほどと思わざるを得ないのだ。
ゴール裏スタンドに「にわかファン」を呼び込むことが必要だと考えている人は半数未満という衝撃。
つまり重大な懸念が、そこに存在することを示している。
いうまでもなく、サッカーらしい観戦スタイルを最も強く体験できるのはゴール裏スタンドだ。しかし、ゴール裏スタンドには「にわかファン」を寄せ付けない壁が存在する。それを多くのサポーターが懸念材料とし、慎重な回答をしていることがわかる。何が壁を作っているのか?どうすれば壁を低くできるのか?
ゴール裏スタンドに「にわかファン」を「迎え入れる」ことができるかどうかは、これからのサポーター層拡大の大きな鍵を握るのではないだろうか。ボーっと生きてちゃ、好機を失いますよ。
ありがとうございます。あなたのご支援に感謝申し上げます。