くちびる噛みしめ、緊張の日々
朝晩涼しくなってきたと思ったら、虫が増えてきました。
キンチョーさんにはお世話になります。
ほかろんは新しいことを経験するときとか、人前で発表をするときとかは、すごく緊張します。
そういう時は、顔でわかります。
くちびるをまっすぐに引き締め、難しい顔つきになります。
ご飯を食べる時も、難しいことを考えている人のような、難しい表情で黙々と食べます。
躁状態の多弁な時とは、うってかわった沈黙の時が続きます。
そして、大役を果たした後、あるいは、初めての経験を成し遂げたあとは、晴れやかな表情になります。
こうやって、経験を積むことで、感情も鍛えられていくのだろうなあと頼もしく思います。
これはほかろんだけに限ったことではありません。
私も、そうなのだと気がつきました。
昨日、まだ会ったことのない親戚に、遺産相続のことで、電話しなくてはならなくなり、「どうしよう」と、どきどきしていました。
どんな人かなあ。
事前にお手紙を出してはいたのですが、電話に出てくださるだろうか。
お話を聞いてくださるだろうか。
そう思いながら、晩御飯を食べました。
味もしない、食欲もない。
ただ緊張して、唇をかみしめている私でした。
まるでほかろんと一緒です。
ご昭和53年に死亡した父が残した株券が、まだ残っていたので、その相続手続きを姉から頼まれたのですが、半世紀もたっているゆえ、兄弟はほとんど死んでいるし、相続人は配偶者や、孫世代、ひ孫世代まで広がって、えらいことになってしまってます。
それを、粛々と作業をこなす私。
本当にえらいわ、私。
そういうわけで、えらい仕事に取り組む私、緊張の連続です。
しかし、私の場合、そのような、言葉にできる仕事だけが緊張の原因ではありません。
とどのつまり、障害のある子を持つと、日常が緊張の連続なんです。
小さいときは、何をするかわからないので目が離せない。
外に出れば危険防止。
てんかんの発作が起きないかと緊張の連続。
学校から緊急の電話があるのではないかと、気が抜けない。
毎日午後2時になると、電話をかけてきた、中学校の担任がいたときは、つらかったです。
そして今一番緊張しているのは、「いつ、躁転するか」ということです。
てんかんの発作は起きなくなりましたが、知的障害にプラスの「気分障害」は、できたら、避けたいし、予防できるものなら予防したい。
そう考えると、日常生活での仕事での緊張は、解決できるものが多く、何とかなりそうです。
そんな私のリラックス法は、プールです。
スマホもロッカーに閉まっているし、水中ではしっかりバランスを取らないと、ふらふらするので、自分の安全のことだけ考えらればいい。というパラダイスです。
だから、忙しくて、プールに行けないのは悲しいです。
明日こそ、行こう!