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子供のころの記憶|青森県 吹越烏帽子岳から見たむつ湾の風景

小学生の頃、父とマウンテンバイクで登った山からの景色です。
その時に撮影した写真を撮った記憶もないのですが、頭の中にはその時の景色を何度も思い出すことができ、わたしはその後何回かその時の絵を描いていました。

そのころわたしの家族は青森県下北半島の町、むつ市に住んでいました。
通っている学校の友達の間ではマウンテンバイクが流行っていて、段を一番軽くして坂道をどこまで登れるか、という遊びをやるほどの人気ぶり。

そしてわたしの父もマウンテンバイクにハマりだして、週末にはいつも10~20キロ先までツーリングに出かけていました。

わたしも誕生日にマウンテンバイクを買ってもらい、父と一緒にツーリングに行くこともよくありました。

坂道も多くきつい道になるとどこまで登れるかと意欲満々の父、そのうしろで、数キロ走ってきて、えーまた坂道登るのか~とげんなりするわたし。
それでもゆっくりと足がついてもいいから坂道に挑戦し、帰りは田舎なので、すれ違う車や人がほぼいなかった下り坂を自転車ですいすい飛ばしながら降りてくる旅を毎週繰り返していました。

吹越烏帽子岳はむつ市から野辺地市までの途中にある、高さ500メートルほどの山です。
青森県のかたちをイメージすると、ちょうど二つの半島があって、まさかりのかたちをした方が下北半島。吹越烏帽子岳はその柄のあたりにあります。

この山に、わたしたち親子はマウンテンバイクで登ることに挑戦したのです。今はそんなことができるのかもわかりませんが。

むつ市からはかなり遠かったので、2台分のマウンテンバイクを車の屋根に載せて、山のふもとまで行きました。そこから乗り換えて登頂に挑戦。

自転車で坂道を登るにはコツがあって、坂道の方向に向かって登ると当然キツすぎるので、道幅に沿って少しづつくねくね曲がりながら登っていくんですよね。

そして、頂上に着いた時の景色が、わたしの未来に残したい風景です。
綺麗なむつ湾の海、そしてその先にある山の稜線。

わたしが通っていた小学校は3階建てで、5、6年生の教室がある3階の窓からは、むつ湾の海がきれいに見えるのです。毎日教室から眺めていた海。だからこそむつ湾には思い入れがあるのです。

その後わたしは、むつ市を離れかなり遠い今の地域に移り住み、なんとなくこの吹越烏帽子岳からの景色を思い出しながら絵に描いたことが2回ほどありました。

1度目は、大学生の頃、夏休みにイギリスへ語学留学に行くことになり、その時に旅の景色を絵に描きたいな~と思って小さなスケッチブックと色鉛筆を買ったんですよね。ルイ・ヴィトンのトラベルブックに影響されたんです。

しかしイギリスでの旅先では行きたいところがたくさんあってあんまり絵を描くことはなく、帰ってきてから余白の多いスケッチブックに描いてみた思い出があります。

もうひとつは、派遣社員で仕事をしていたころに、同僚の友達がけしごむはんこの趣味があり、そのけしごむはんこの作品集のようなフリーペーパーを作っていたのですが、そのフリーペーパーに少しだけ寄稿したときにちょっとだけ挿絵を描いて、その時の絵が頂上からのむつ湾の景色でした。

インターネットで「吹越烏帽子」で画像を検索するとその風景は見られるのですが、わたしが撮影した画像などはなく、このトップにある絵も思い出して書いたものの一つです。

今回この吹越烏帽子岳の山を思い出して調べてみたのですが、当時と変わらず、建物もあまり立っていない何もない変わらない景色、これがいいんです。

気になった方は検索してみてくださいね。


#未来に残したい風景

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