サルバドールとヱロスの奇跡の対談

サルバドール・ヱビと
ヱロス・サルティン○ンコの
奇跡の対談である。
ヱビ「私は永遠のチェリーボーイであるが
君はどうなのだ」
ヱロス「私はサルティン○ンコであるぞ。
愚問である」
ヱビ「それではチェリー酒を飲みたまえ」
ヱロス「愚かな問いではあるが
しかし冷静になってみれば
君は真理をついているかもしれない。
私はヱロスを極めるために生まれて来たが
ヱロスを極められるのは
永遠のチェリーボーイである
君かもしれない」
ヱビ「当然そうだよ」
ヱロス「妄想だけの世界で現実を
こねくり回している君が羨ましい!」
ヱビ「そうだろう。
君は越えてはいけない一線を
越えてしまったのだ」
ヱロス「現実を知ってしまったから
現実と妄想が混じり合う世界と
私は鎖で繋がれてしまった!
肉体的には満たされているが
現実がこびりついてしまっている」
ヱビ「まさにそれは超現実であるが
君のヱロスは私の妄想を
超えられないだろう。
世界はあまりにも逆説的なのだ」
ヱロス「私は中毒者だ。
君は純粋な妄想家だ。
この違いは果てしなく大きい。
しかし私は興奮している。
興奮することに興奮している」
ヱビ「そうだろう。
君は快楽のための快楽に
溺れている顔をしている。
もう一杯チェリー酒を飲みたまえ」
ヱロス「嗚呼、酔いが回ってきた。
嗚呼、衝動が蘇る!」
ヱビ「やれやれ。
冷静に話せる時間も限られているわけだ。
君が冷静でいられる時間は
ほんのちょっとしかない」
ヱロス「私はここを離れよう。
対談などしている場合ではない!」
ヱビ「好きにするがいい。
品位を失ったその無様な姿が
私の目に焼き付いてしまうわけだが
本当のことを言うとね。
私も君のことを羨ましいとは思っている」
正気を失ったヱロスはその場を去り
サルバドールはチェリー酒を飲み干した。

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