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昭和の宴会でおじさんが女子の膝を触っていた問題と映画シーセイドについて
昭和の時代は、忘年会、新年会、歓送迎会、半期キックオフ、部の懇親会、誕生日会まで連日会社の飲み会だらけ。当時は偉いおじさんの横に綺麗な若い女子社員が座るのが当たり前。宴がたけなわというおじさんが酔っ払ってくると、話しかけながら隣の女子社員の膝をベロンと遠慮しながら触るのが定番でした。
しかしそれ以上はあまり見たことないです。今は他人の膝を触ってしまったら犯罪ですが女子側はまたか?くらいで席を変わって終わりでした。翌日からは普段の日常になりました。
バブルが弾けた直後、まだ日本が景気はよかった広告代理店時代。普段はかなり大人しいおじさん2人が、会社のデカい宴会になると必ず全裸。年内最終出社日のオフィスの納会でも必ず脱いでいました。
全裸で走り回って若い女子社員をぎゃーぎゃー言わしていましたがそれ以上はありません。触りません。一段落したら綺麗に自分で畳んだ服を着てまた普通のおとなしいおじさんに戻るのです。知らない街でやったら捕まってしまう全裸癖も会社じゅうふーんくらいな感じでした。
時代が変わり地位を利用して女の子を自由にしちゃうセクハラが報道されるようになりました。20代の頃、会社の帰りに電車内で泣いてる中学生を助けたことがあります。痴漢でした。泣いてくれたからわかったのですが、普通なサラリーマンのふりをした爬虫類みたいな卑劣な顔つきを今も覚えています。彼女が恐怖に怯えていたから許せません。
社会的な高い地位や有名人であるチカラを利用して人に言えない秘密を持たせる人は許せないです。そんなことされたら心が壊れてしまい人生が変わってしまうから。
女性の性被害を勇気を出して声を出す気運ができたのはアメリカの#Me Tooムーブメントからです。そのドキュメントはネットフリックスで見れます。是非見てください。「シーセイド、その名を暴け」です。
アメリカのトップ映画プロデューサーが女優さんになりたい気持ちや映画業界で成功したい気持ちを利用しながらとんでもない数の性暴力を当たり前に繰り返す。その後トラブルになると金を払い恐怖心を与えて口外しないように仕向けます。これがつい最近まであった実話なんです。映画界という華やかな世代の裏にはこれがありました。
被害者たちに勇気を出して告白するように説得しながらアメリカじゅうを回った女性新聞記者2人のドキュメント映画です。この報道によりゲームチェンジが起きました。新聞記者の彼女からたちがいなければ悔しくて悔しくて眠れない夜を繰り返しながら誰にも言えないで我慢していたはずです。
最近は就活の女子大生に近寄っていく採用担当も報道されていました。モノを盗んだら捕まるように人の人生を理不尽に変え幸せな時間を盗んだら罰を受けるべきだなと思います。
地位を利用しながら当たり前を繰り返す社会はどこかで変わるべきですね。周りも厄介に巻き込まれないように見てみないフリも同罪。年の瀬は納会の全裸おじさんを思い出します。
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