就活する前に「島耕作」を読み倒したほうがいい7つの理由
高校生以上の全ての大人に読んでほしいのは「島耕作」です。漫画を超えたヒューマンドキュメンタリーであり、昭和、平成、令和の日本経済、日本型企業物語そのものだからです。特に就活生や仕事で悩んでいる若いビジネスマンにおすすめです。ビジネス書や生き方書よりわかりやすいですよ。
島耕作は課長から会長にまで出世した彼にはビジネスで最も必要な①「可愛がられ力」が抜群。上の人に引き立ててもらうのが実にうまいのです。
組織を自分で動かすのではなくて上の人を上手に使って言わせる②「巻き込み力」に抜群に長けています。
そして③「人たらし」。行きつけの銀座のママにもことごとく愛されてるし、出会った政治家も全て彼に心を開きます。
女性だけでなくいろんな人にモテます。ビジネスでは、トラブルにならず④「可愛くモテる力」も必要です。
島耕作はどちらかというと豪放磊落な大将いうよりも、三国志の諸葛孔明のような戦略家です。たくさんの社員を抱えていたら、経営者は用心深くあるべきと思うから。この⑤「用心深い経営力」も注目すべき点です。
そして島耕作には国際問題や貿易摩擦に明るい。特にアジアにビジネスを拡げようか考えていた時のバイブルになりました。海外の社員や取引先から情報を引き出し決断するのが早い。自分に正しい情報をくれる⑤「社内スパイ」が世界にいるのがすごいのです。
そして島耕作には⑥「タイミングに上手くのっかる」軽快さがあります。必要以上に人見知りではないので新しい人や新しいコトに対して臆病でないのです。合併やビジネスの切り離しも即断します。
最後は⑦「若い人からの受け入れ力」も見習いたいです。歳をとると自分の昔のやり方に固執しそうですが彼は違う。今リーダーの人に従うしその彼を盛り立てます「老いては子に従え」ができています。
島耕作のこの七つのパワーを噛みしめながら読んでください。人生が変わるかも。漫画家になる前の弘兼氏は松下/現パナソニックに勤務されていました。そこがモデルになっているところが随所にありそこも面白いです。池井戸潤さんも三菱銀行にいたときのことをかなり書いています。私はサラリーマン卒業作家が書くリアルな物語が好きです。ビジネス書もいいけど、ビジネス漫画も勉強になりますよ。