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ベンチャーという名をつけた昭和の圧力はもう通じないについて

最初の会社を辞めてすぐできたばかりのリクルートの代理店に転職を考えて入社前研修ということで名刺コンクールという研修に参加しました。今から40年くらい前の話です。入社しませんでしたが。

名刺コンクールはオリジナルの研修プログラムで新橋のリクルートビルの1階エレベータ―ホールに集められて、1日で飛び込みで会社を訪問して、何枚名刺が貰えるのかを競うゲームのような定番の研修です。多分今も伝統的にやっておられると思います。

日本のベンチャーはリクルートの江副さんが考えた新しい企業の形。若い独立した経営者をつくるために古い既成概念を払って新しいビジネスを作るんだというのは素晴らしい取り組みでした。そのために成果主義を取り入れて、若い人の頑張る力を引き出して、年功序列を排し早く独立させるという彼の考えは日本の働き方を変えました。そしてそれがこの30年の急成長された企業はそれを取り入れられていると思います。

乱立し続ける間違いベンチャー
★ベンチャーだから忙しいのは仕方ない
★ベンチャーだから成長し続けなければならない
★ベンチャーは数字が全て数字がいかない人は去れ
★ベンチャー精神とは考えるよりもまずは行動

確かに既存の年功序列おじさん威張り会社よりもよいところもあるんですがいけないのはベンチャーの誤解。ベンチャーだから当たり前を押し付けたら単なるパワハラ的な体育会的な組織になってしまうんです。ベンチャーだと言って残業させる社風は最低。

ある会社は月曜から金曜日まで女子が自宅に帰れない嘆いて面接に来られた方がいます。リモートをいいことに時間も適当。上司から明け方に電話がかかってくるそうです。

また業務委託という名の魔物がいます。本来正社員にするべきところを36協定という45時間以内残業に入らない仕事だからと、若者をあえての業務委託。一見高い契約に見える額を提示して、月の契約で使い倒すというとんでもない悪辣なことがまかり通っているから不思議です。クラエティブやマスコミ、ITの世界ではそれが普通に行われています。業務委託でどこかに派遣されたら誰がその方を責任をもって面倒をみてくれるのかはわかりません。

ベンチャーとは明るく楽しい響きだったはすが、今は言うこと聞いて数字あげるだけの人を評価されるようになっているのが気になります。ベンチャーだからという体育会組織またはユルユルのサークル活動風組織にご用心です。


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