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木下昌規・中西裕樹著『足利将軍の合戦と城郭』を刊行します

 12月の新刊、木下昌規・中西裕樹著『足利将軍の合戦と城郭』(図説日本の城郭シリーズ18)が刷り上がってきました。
 下記サイトより【試し読みページ】が確認いただけますので、ぜひご覧くださいませ。

 本書の目次と収録城郭は下記の通りです。

【目次】

第一部 戦国足利将軍の激闘
 総論1 史料からみる戦国期の将軍の合戦と軍事
  はじめに
  一、足利義澄と足利義稙の軍事活動
  二、義稙政権(第二次)の軍事と合戦
  三、足利義晴期の合戦と軍事
  四、足利義輝期の合戦と軍事
  五、足利義昭期の合戦と軍事
  おわりに

第二部 足利将軍ゆかりの城館
 総論2 戦国期足利将軍の居所と城館
  はじめに
  一、将軍が居所・城館とした場
  二、京都周辺に将軍が営んだ城館
  三、旧二条城の評価
  四、上洛後の足利義昭の城館
  おわりに

【本書掲載城郭】
柳の御所/南禅寺・東岩倉山城/今出川御所/北白川城塞群(勝軍城)/中尾城・慈照寺/霊山城・清水寺/船岡山城/堂之庭城/如意ヶ嶽城/旧二条城/槇島城/水茎岡山城/坂本/長光寺/岩神館(朽木谷)/桑実寺・観音寺城/公方屋敷(和田谷の城館群)/矢島御所/置塩/堺/平島館/越水城/普門寺(富田)/御所・安養寺(一乗谷)/芥川城/鞆城(鞆の浦)

 戦国時代の足利将軍は、明応の政変による将軍家の分裂や細川・三好ら武家勢力との対立を背景として、否応なく戦乱に巻き込まれていきます。その中で京都に新たに城郭を築いたり、京都にとどまることができずに地方に滞在したりと、それまでの時代には見られなかった新たな動きが生まれました。
 そこで本書では、第一部で木下昌規先生に、足利義稙・義澄の対立から最後の将軍足利義昭までの時期の将軍の「合戦と軍事」をまとめていただき、第二部では中西裕樹先生に、将軍の御所や新たに築いた城、そして地方滞在中の居所を個別的にまとめていただきました。
 特に将軍御所にとどまらず、将軍が滞在した居所が個別に解説されたことは、本書の大きな特徴と言ってよいでしょう。空間を押さえることで、地方での将軍のあり方が理解しやすくなっています。

 ちなみに本書は、2019年に開催した戎光祥ヒストリカルセミナー「覇権戦争の実態を暴く!ー足利将軍・三好・松永ー」で木下昌規・中西裕樹両先生に講師をお願いしたことをきっかけに企画されました。
 両先生のおかげで、とても特色のある書籍が完成しました。ぜひ多くの方に手に取っていただけたらと考えています。どうぞよろしくお願いいたします!
                             文責:丸山

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