村雨辰剛と申します。(新潮社) 著 村雨辰剛
【好きから始まる原動力で、夢のストーリーを描いて行く】
北欧産まれの著者が、日本に憧れを持ち、努力と情熱で庭師の世界に飛び込んでいくノンフィクション。
今の日本人の多くは敷かれたレールに乗るのが美徳で、何が自分は好きなのか考える余裕が無い。
その点で言えば、著者が産まれ育ったスウェーデンは幼少期から、自由な選択を尊重する国柄だからこそ、伸び伸びと成長出来る素質があった。
しかも、著者は日本に対する好きという情熱が並々ならぬ物で、行動力が凄まじい。
誰でも好きな物の事について、考えるのは容易い。
行動を移さず、考える事だけに留めれば自分が傷付かなくて楽だろう。
本当に成長出来る人と言うのは、素直に逆境に自らを置き、自らの可能性をひたむきに信じられる人だ。
年齢だとか性別に言い訳してないだろうか?
新しい事を始めるのに遅すぎるという事は無い。
どんな小さな事でも良い。
昨日とは違う行動を選び続ける限り、人はいくつになっても変わる事が出来る。
人は留まり続ける事は出来ない。
良くも悪くも変わって行く生き物だから。
変わる事は怖いかもしれないが、恐れてはならない。
新しい進歩とは常に挑戦し続ける事で始まる。
自分の夢想を現実に叶える事はきっと、楽しい筈だから。