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プロのお言葉を聴いてきました。(ヘルメットと落語のお話)

ヘルメットと落語?なんのこっちゃ?ですよね。今編では全く違うチャンネルのお話をふたつ。

*ヘルメット、買いました。

ワタシ、すごいバイク好きです。そしてすごい暑がりです。

愛妻トラちゃんに乗る時はNEOTECを、ベスパさんに乗る時にはJ-Cruiseというヘルメットをカブっています。いずれもSHOEIさんの製品。あ、バイク乗りの間では普通の話題ですが、日本人の頭のカタチはSHOEI型とARAI型に大別されるようで、ワタシはビシッとS型です。

トラちゃん。

4月の後半から、なんだか急に暑い日が増えましたね。暖かいではなく、暑い。毎年この時期になると『今年こそ涼しいヘルメットを買ってやるのだ』って思うのですが、ようやく仕込みの決心がつきました。

夏用ヘルメットについて自分なりにイロイロと調べてみましたけども、どうせ買うならキチンとプロに相談して着地点を決めようと思いましてね。行ってきました、SHOEI Gallery YOKOHAMA。SHOEIさんの直営店です。

『このふたつのうち、ドチラかのモデルにしよう』と自分なりに候補を絞り込んで、スキップしながらルンルン気分でショールームを訪ねたのですが。
スタッフさんの製品解説をジックリ聴いていたら、自分が選定した候補モデルとは全然違うヘルメットを買ってしまった。

EX-ZEROっていうモデル。
ものすごく人気があって、発売当初は入手困難でした。

EX-ZEROの存在はもちろん認識しており、かっこいいなぁとは思っていました。発売当初、かなり話題になったヘルメットなのでそれなりに注目していたのですが、あまりの人気で入手困難だったし『ワタシにはちょっと違うかな?』と勝手に思い込んでソレっきりにしていました。

ショールームでコチラの要望を伝えつつ、トラちゃんの写真を見せたら『コレが最適解だと思いますよ、えぇ間違いなく』と、眼前に持って来てくれたのがEX-ZEROでした。色もコレ。念の為、ココロに決めていたモデルと取っ替え引っ替え試着してみましたが、此度はプロの提案に従う事にしました。

SHOEI直営店およびテクニカルショップでは、頭のサイズをキチンと計測してヘルメットの内装サイズを整えてくれるPersonal Fitting Systemというサービスメニューがありましてね、これも体験してみました。

ワタシ、脳ミソの容量に反して頭がデカいです。いわゆるスカスカってヤツです。計測してくれたスタッフの方が『頭のカタチ、キレイですね』と言ってくれましたが、コレは決して『頭、小さいですね』という意味ではないことくらい自分で分かっていますって。モノは言いようですな。ちぇ。

そしてコレも一緒に。
どうせきっと後から買うのですから。エイっと一緒に買ってしまいます。
でもちょっと高いよコレ。。(泣)

調光シールドですな。
紫外線に反応して色が変わるヤツ。

『すでにNEOTECを持っているのだから、今回は見た目がかっこいいヤツを買いましょうよ!』という、スタッフさんの意図もあると思います。ロングツーリングに出かけたり、天候への万全体制が必要な場面ではNEOTECをカブればいいじゃないの、と。

そしてキメ台詞は『夏場に停車していたら、どんなヘルメットをカブっていても暑いのですよ』でした。効いたねこの説法は。サスガはプロだ。

上段に展示されているグラフィックモデルは、
サスガにちょっと照れ臭くて、手に取れませんでした。

そうそう、オーディオ機器だって同じです。機能が全てじゃないのですよ。見た目ってとっても大切。ソレを持っていることが、ソレを部屋に設置していることが、そのヒトのスタイルになるワケですから。

きっとね、EX-ZEROを実際にカブったら『あー、もう!』っていう事態に見舞われるコトもあると思うのです。鼻に虫が入ったりとか。でもコツコツと手を入れつつ、使いやすいように育てていく楽しみがあると信じて。

初体験したPersonal Fitting Systemですが、素晴らしかった。スタッフさんの対応もお見事。ヘルメット購入を考えている方は、是非一度ショールームを訪ねてみてください。自分の頭にシンデレラ・フィットなメットを所有するって、なんだかとっても素敵です。



*落語、聴いてきました。

話は全然変わりまして。

ここ最近、なんとなく落語が気になり始めて、立川談春さんの『赤めだか』というエッセイを読みました。ものすごく面白かった。そしたらやっぱりご本人のお噺を聴きたくなるじゃないですか。

こういう伝統芸能をちゃんと学んでいないワタシ、猛省しております。日本語の美しさやトンチ、もっと深く知りたいお年頃です。

そしてやっぱり凄かったです、談春さん。これがプロの噺家ってモンかと。

演目に入る前のおしゃべりも楽しいのですが、スイッチが入った途端の吸引力はもう圧倒的でした。グイグイと引き込まれる。

開演15分前の図。

キャパ1,000人弱のホールですが、この日はほぼ満席。そして若いヒトもたくさん来ていました。

今回の独演会、けっこう早めにチケット予約をしたのですが、かなり後方の席しか確保できませんでした。これ、舞台に近い席で聴けたらもっと楽しかったろうなぁ。談春さんの表情もよく見えただろうし。

そうそう、実はレコード化されているお噺が多数あるのですよ。いわゆる名演。ソレをキチンとしたオーディオで聴いたら、噺家の息遣いや会場の雰囲気とか克明だろうなぁ。ヘッドフォンで聴いたら弱音までシッカリ見えるだろうなぁ、と思ってしまうのは仕事柄の悪い(くないか)癖です。

現役真打のお噺はライブで、亡くなってしまった大御所が残した名演はオーディオで。伝統芸能もそんなふうに学んでいこうと思います。


*今週のまとめ。

ヘルメット屋ではスタッフさんとの双方向。独演会では真打が発する圧倒的な単一方向。いずれも『言葉』を介して学びを得ました。

せっかく言語を用いることができる哺乳類として生まれてきたのですから、ちゃんと意思を伝えることができて、ヒトの話しをちゃんと聴き取ることができた方が良いに決まっています。

年齢を重ねるにつれ、脳内シナプスの結合がどんどん解けていきます。上手に言語変換ならず『アレ』とか『ソレ』で意思疎通できたように思えても、いやいやソレはきっと錯覚です。ワタシはジィさんになっても、ちゃんとした言葉を発していたいなって思いました。

でも話すことより『ヒトの話をちゃんと聴く』ことの方が難しいのかな。ね、ほら、アナタのまわりにも。ヒトの話を聴かない頑固ちゃんが。。

喋っている時は聴けません。息を吸いながら吐くなんて、ヒトはそんなコトできないのです。だからまずは黙ってジッと聴く。

心がけます、まずは黙ってジッと聴く。

ではまた来週に。楽しい連休をお過ごしください。
2023.5.3





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