メンテナンス。
年に1回、ピアノの調律をお願いしています。
我が家に来てくれる調律師さんは
昼間は調律師、夜はジャズマンという2つの顔を持つ素敵なおじさまです。
そのご縁で、何度かライブにもお邪魔したことがあります。
調律は人間でいうと定期検診のようなもの。
ピアノはとても繊細な楽器で
使わないからと言って長年放置すると内部に埃が溜まって害虫が発生したり
湿気で弦が錆びたり、断線したりなどのトラブルが起こってしまいます。
このような事態を防ぐため定期的に調律を行うことが大切です。
最近は私よりも専ら我が子たちが夢中で弾いています。
小学生になってずいぶん楽譜が読めるようになってきたので
親子で簡単な連弾をしたり、私の伴奏で娘たちが歌ったりしています。
我が家にあるピアノは、旦那さま実家から譲り受けました。
誰も弾かず、嫁ぐ前から何年もリビングに鎮座していた年代物です。
我が家にやって来た当時は、弦も錆びていて音もかなり狂っている状態でした。
あれから数年。
調律師さんのおかげでずいぶん音は治りましたが、現在もリハビリ中です。
私、調律音が大好きなんです。
調律は単純な音階の高低が1時間ほど繰り返されるだけで
何か曲を弾いたりするわけではありません。
でも、その響き自体がとても優雅で、小さい頃から大好きなんです。
そこにはちゃんと理由があるみたい。
通常、人の脳波はβ波(14Hz)で、リラックスした状態ではα波となります。
調律音は狂った音が綺麗で濁りのない音になり、聴き心地が良くなるから心身が癒されるんだとか。
さらに一定のリズムで繰り返される単調な音の繰り返しはリラックス効果があり、眠気を誘うらしい。
だから調律音を聞いていて
癒される、落ち着く、眠くなるという感覚はあながち間違いでは無いのかも。
ピアノの定期健診なので、年1回しか来ないのが残念です。