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一心不乱 by22歳大学生
好きなものに没頭できる感覚、久しぶり。
高校時代、コロナやいじめ被害などいろいろあって消化不良だった野球を久しぶりにした。こんなに楽しいスポーツだったかと胸が熱くなった。
いや、野球をしたと言ってもキャッチボールをして、バッティングセンターに行ったくらいなんだがこれがまあ楽しかった。
最初はボールが思うように投げられない、バットに上手く当たらない。だが、体というのは不思議なもので10年以上やっていたから覚えているもんだ。少しずつアジャストしてくれる。
腕を振って投げられるようになり、自然にバットが出てくるようになった。
体は筋肉痛、力んだからか両手に豆ができて破れた。懐かしい、これは青春の痛みだ。
心がスッキリした。自分が抱えていた悩みの多くは野球の消化不良にあったのかもしれない。最後までやりきれなかった、それも怪我ではなくコロナやいじめ。
知らず知らずのうちにもやもやが心に残っていた。頭では振り返って清算したつもりでも、体ではそれができていなかった。それから逃げていたのかもしれない。
ドジャースの試合を見ては心が震え、やりたいと思う気持ちこそあったが行動には移さず。好きな選手に自分を投影して、まるで自分の青春を謳歌してもらうかのように、彼の一挙手一投足に心を込めて応援した。
それでも、正直やっぱり野球がしたかったのだ。こんな記事を書くほど楽しかったのだから間違いない。
今、ようやく過去から解放された。まさか、心のモヤモヤが野球で解放されるとは。つくづく自分って、人間って面白いと思う。
再来月、野球の試合があるらしい。断る理由はない。勝ちに行くという明確なメッセージも貰えた。気合いが入らないわけがない。
チームメイトも野球が大好きで、初めて会ってキャッチボールしただけで心まで繋がった感覚を感じた。非常に心強い。
自分よ、もう恐れることはない。
野球どころではなかったあの場所はもうない。存在を認めさせるために結果を…なんて難しいことも考えなくていい。
今、素晴らしい仲間に囲まれて大好きな野球をできる機会をもう1度いただいた。純粋に楽しめ、本能的に勝ちに行け、全てを出しきれ。
そして、全ての運と縁とタイミングに心からの感謝を。
野球人生、4年ぶりに再開です。
(予測変換で「最下位」って出て危なかった)