五首連作【帰省】



顔を見せても不思議がられる花だってあるから帰りの方が早いから


飴色にされても理解しなければ永遠に夏空のさなかだ


髪の毛を一緒に切っていた頃の 覚えてる 稲妻 役立たず


街角に美味があふれて惜しみなく回転数を上げる僕たち


持ち点を使い果たして月光と呼ばれる場所に立つだけになる



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