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凄腕の経営者がサイゼリヤを必ず評価する理由

正直に言うと僕は去年初めてサイゼリヤに行った。
他に選択肢がほぼ無かったという理由のみで、
目指していった訳ではない。

当然、興味がないから食べたいものを食べて、
長居もしなかったし、さほど観察もしていない。

僕は元々飲食業を生業にしていて、
もっぱらイタリアンレストランが主だった。

だからこそ、サイゼリヤというチェーン店は、
僕らが目指すところではない。という先入観から、
さして興味が無かったと言った方が正しい。

つい先日まで、サイゼリヤに行ったのは、
たったそれ一度きりだった。

が、このところ一気に興味が湧いた。
というのも、僕が大好きなNoteを書く人が、
サイゼリヤ社長の本を紹介していたからだ。


数多の経営者がサイゼリヤを題材にする。

この方の【経営本のスゝメ】シリーズの投稿がとても面白くて、
その文中でたびたび取り上げられ、ご自身がアイドルだと仰る、
サイゼリヤの正垣社長の本を読んでみたい。
と衝動に駆られてアマゾンで買ったのが始まりだ。

結論は、目から鱗だった。

なぜ、もっと早くサイゼリヤに興味を持てなかったのだろう。
とても反省した。

実はミシュラン星付きイタリアンのシェフが、
開業後にチーム作りで挫折して、サイゼリヤでバイトした

という話も知っている。

フーンとその時は軽く流して終わっていた。が、
なぜサイゼリヤを選んだのか?は、
心の片隅で気になっていた。


なぜ僕がこんな話をしだしたか。
大好きなNoteを書く人が、
サイゼリアをテーマに記事を書いていたからだ。

これまた強烈に面白いお話だった。
そういう視点でそこは見たことなかったな~!
と驚かされた。

特に冒頭は、僕が正垣さんの本を最初に読み終わった時の、
反省の念をまざまざと思い返させてくれる。

心の奥底で【スケールメリット】という
飲食店のモデルケースを使用している会社と、
俺たちは関係ない。
と、断定していた自らを恥じた感情を思い起させた。

リンクを辿って下さる方には、
(特に飲食店の方が読んでくれていれば)
是非文末まで読み進めて欲しい。
きっと目から鱗の話が盛りだくさんだ。


その本を読んで以降の話。

僕は正垣社長の本を読んで以降、
サイゼリヤに3度ほど行っている。
毎回、極力違うもの・・・と思いながら、メニューを見ている。

そしてワインの金額に気付いた時に衝撃を受けた。
1杯100円という???マークしかない金額設定だ。

これが与えているインパクトはかなり大きい。
誰しもが驚くし、サイゼリヤを話題にするときには、
皆が口を揃えてワインの金額の話をする。

だがこれは、正垣社長の本を読んでいる人には、
合点がいく値付けでもある。

特に感銘を受けた個所でもあるので
詳しくは実際に本を読んで頂きたいが、
要点を書くと、

サイゼリヤ創業後にお客様同士のケンカが原因で、
店舗が火事になり、営業ができなくなって借金だけが残った。

そのとき、なぜ自分は飲食店をこんなに苦労してやっているのだろう、と真剣に考えることができた。~中略~ 私は、イタリアの人たちが楽しむ食事、コース料理とワインを組み合わせた食事のスタイルを日本中に広めたいという思いを持って店をやっていることを思い出した。
その瞬間、また店を頑張って再開しようという力がみなぎってきた。

p123~124

ワイン100円は、創業時からの【思い】が、
値付けに現れている象徴だと思っている。

僕は昔を知らないので、きっと段階を踏みながら、
徐々に金額を下げてきたのだろうと思うけれど、
多分そのお陰もあってか、

今日ではサイゼリヤが日本で一番、
イタリアからワインを輸入している会社となったらしい。

さて、冒頭に書いた、なぜ僕はもっと早く、
サイゼリヤを知っておくべきだったか?
という理由について書いておきたい。

それは正垣社長の本のことを冒頭から書きながら、
一度もタイトルに触れて来なかったことが理由だ。
タイトルは、

おいしいから売れるのではない。売れているのがおいしい料理だ

この考え方をもっと早くに知っておくべきだった。
正垣社長は厳に
「自分の店の料理はうまいと思ってはいけない」
と言う。

その理由は、本を読めばきっと僕と同じ気持ちになってもらえるのではないかと思っている。

謙虚さ。という、もっとも難しい素養を、
正垣社長は今もなお、持ち続けられる理由を是非学んでほしい。

遅ればせながら、僕はサイゼリヤのファンになることが出来た。
それは、このNoteという場所がきっかけであり、
ここに集う、数多の個性と優れた才能を持つ皆さんのお影だと思っています。

あらためて、ありがとうございます。

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