先月ChatGPT o1-Previewがリリースされ、推論機能が大幅に向上しましたね。
物理学、化学、生物学については博士課程の学生と同等の能力を持つ、数学については数学オリンピックで83%のスコアを獲得と謳っているので「すごい!」となりました。
ChatGPT o1-Preview(公式サイト)
https://openai.com/index/introducing-openai-o1-preview/
しかし、科学分野や数学の能力が高いAIを日常生活でどのように使うのかいまいち使い道が思いつかなかったので、しばらく機会がありませんでした。
一方、私の日常生活ではnoteの記事を定期的に投稿しています。
私は思っていることを書きたいように書いているので、たくさんスキをもらえたり各記事のビューがとても多い、といったことはないです。
「万人受けしたい!」という気持ちはないですが、記事を投稿する以上はなるべく多くの人の目に触れてほしいという思いもあります。
記事のタイトルや内容に関係なく、最大限のパフォーマンスを発揮する(=多くの人の目に触れる)にはどうすれば良いか。
そこで思いついたのが「ChatGPT o1-Previewの推論機能を使ってみよう」です。
必要なデータを揃えられれば、そこからわかる情報を基にいい感じに推論してくれるのではないか。
そこで私は記事のサンプル数を増やすために、ここ1か月くらいなるべく記事の投稿数を増やし、投稿する曜日と時間帯もずらしてみました。
そうして得たデータを基にChatGPT o1-previewに推論をしてもらおうというのが今回の試みになります。
注意点
私の投稿記事データを基に解析させたので、サンプリングが少ない=信頼性は低いです。
この記事はあくまでChatGPT o1-previewの能力を推し量るための実験結果であり、最適な投稿タイミングを読者の方に提案するものではないことにご注意ください。
データを元に解析と提案を依頼する(プロンプト)
ChatGPT o1-previwに入力したプロンプトはこちらです。
この後に私の記事17本分の各時間帯でのView数のデータを入力しました。
データのイメージはこんな感じです。
途中からView数の記録を始めたので、前半の10本については投稿日からのView数のデータはありません。
ChatGPTに一度提案してもらったのち、その旨を訂正して再度提案してもらいました。
なので実質7本文の記事のデータで解析したことになります。
追加プロンプト
ChatGPTの回答
こちらがChatGPTの回答です。
ChatGPT o1-previewの提案としては以下のようになりました。
・週末の朝(土曜日の朝か日曜日の朝)
・週初めの夜(月曜日の夜か火曜日の夜)
確かに私の記事の中でVew数が多いものは土曜日の朝に投稿したものか、月曜日の夜に投稿したものです。
何となく土曜日~火曜日くらいがView数が増えやすいかなとは思っていましたが、そこはちゃんとChatGPTがデータから解析してくれましたね。
解析結果、提案に対するレビュー
では仕事を依頼した上司の立場として辛口でレビューしてみます。
・少ないデータ数からの提案としてはGood
・初動(投稿当日と翌日あたりのView数)は重要だが、それにプラスしてその後の伸び率も考慮しているのはGood
・読者の行動パターンにまで考察が及んでいるのは良い
・週始まりの夜について「仕事や学校から帰宅後に読む傾向がある。」と分析しているが、週始まりに限らず平日全てその可能性があるので、分析としては良くない
・火曜日の夜に投稿する提案は、月曜日の夜に投稿した記事のView数の増加率が大きかったことのみに依存しているので根拠としては弱い
入力したデータのサンプルが少なかったので、ChatGPT o1-previewの推論機能をフル活用できたかというと恐らくそうではないでしょう。
しかし、この提案内容でも十分記事の投稿タイミングに関する知見は得られるのでサポートとしては優秀でした。
今後の目論見
View数は閲覧数だけではなく、表示数も含んでいるため一概に投稿タイミングと相関があるとは言えない可能性があります。
また、記事のタイトルもnote1~note17としたので実質情報を与えていません。内容やタグ情報まで与えると記事の内容によってどの程度のView数になるか予測できるようになったりして…
更にデータを取得してView数を"表示数"と"閲覧数"に分解できれば、すなわち"閲覧数"を推定できればもっと確度の高い解析と推論ができるかもしれません。
今後はもう少し記事のVew数のデータを取得して、ChatGPTを活用した閲覧数の推定にチャレンジしたいと思います。