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チガサキ⊿ライフ199 : 道徳

1. 土曜参観

 学校へ行こう週間は、3~5時間目に参加可能だが、4時間目の“道徳”が土曜参観と指定されていた。受付で土曜参観と指定された授業とその他の授業の違いを聞いたが、受付の人も良く分かってなかった。どうも私のように3時間とも見に来る親は少ないようで、土曜参観の授業を一つに絞って力を入れており、確かに土曜参観に指定された授業の参観者は多かった。

2. スピーチ

 道徳の授業で何をするのかと思ったが、内容は“5年生になって成長したこと”の1分間スピーチであった。一人ずつが前に立ち、自分で考えた成長点を発表する取り組みであった。45秒経たないと終われないのがルールで、先生が大きなストップウォッチを持って発表者の斜め前で見守っていた。皆緊張しながらの発表で、分析すると多かった成長点ランキングトップ3は、“声が大きくなった”、“皆を注意できるようになった”、“友達が増えた”だった。多くの人の前での発表の緊張から、途中で記憶が飛んでしまう子や、泣いてしまう女の子もいたが、概ね高学年の成長が見られた。

3. 成長

 発表の順番は任意であったが、息子は早めに終わらせてしまおうと5番目ぐらいに席を立って発表した。ちょっと早口ではあるが、しっかりとした声で発表していた。息子の考えた成長は3点の「前向きになった、知らない大人とも話せるようになった、係りに前向きに参加するようになった」で、それぞれの例を述べていった。嫌な事でも深く考えすぎずに「まあいっか」とあまり気にしないようになり、今まで話せなかった知らない大人とも話せるようになったと、成長と考えてよいのか微妙でツッコミどころのある内容ではあったが、軽妙な語り口に参観者からも笑いが起こった。また3つの成長を話し切っても、10秒ほど時間が余った。困った息子がどう乗り切るかと教室の皆が見守る緊張の空気が張り詰めた。息子の選択は、「こーれーでー、はーっぴょーを、おーわーりーまーすー。」と驚愕の時間稼ぎ作戦を実行し、失笑の爆笑を取っていた。

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