プライベート旅行記059 : 知床 (霧)
1. 海霧
前回の男旅は土砂降りの日本海だったが、今回のオホーツク海に雨は降ってなかった。、しかしながら、こっちの手があったかと思わず言ってしまっうほどの、濃い霧のカーテンに包まれて数メートル先も見えなかった。北太平洋の夏では、高気圧から吹き出す比較的温顔湿潤な空気が、寒冷な親潮の影響を受けて海霧を生じさせるが、オホーツク海沿岸の発生の詳しい仕組みは明らかになっていないそうである。この現代でも発生のメカニズムが分からないとは、オホーツク海とはやはり霧に包まれた神秘的な海である。
2. 世界遺産
世界自然遺産・知床を船上から楽しめる、知床観光船“おーろら”に乗船した。硫黄山航路303便12:30発の1時間30分間の航海で、そこそこの大型船で揺れが少なく、カムイワッカ湯の滝、知床五湖、乙女の涙など観光ポイントをゆったりと回ったが、見事な霧に覆われてほとんど何も見えなかった(タイトル写真)。
3. ポジティブ
霧で島は見えないが、逆に見えたのが息子の成長であった。「霧が出ていると、幻想的で良い雰囲気だね。」とがっかりするどころか、息子は前向きに捉えていた。更にアナウンスで、霧で見えなかったので一部返金しますと流れると、良い景色を見られて更にお金まで帰ってくると大満足していた。900円の返金(乗船料4,650円)にご満悦ではあったが、船内のボードで“視界良好”と書いている事を目敏く見つけて、しっかりと「嘘つけっ!!」ツッコんでいた。ツッコみ力も成長している事が、しっかりと確認できた。