スペース⊿ライフ004 : ミウラ折り
1. ダイヤカット缶
缶チューハイや缶コーヒーに「ダイヤカット缶」とよばれるアルミ缶がある。ダイヤカット缶の胴の部分には、トラス(三角形の骨格構造)を立体的に組み合わせた、切子細工のような独特の形の加工がされている。これは「PCCPシェル」(Pseudo-Cylindrical Concave Polyhedral Shell)とよばれ、三浦公亮氏(東京大学名誉教授・文部科学省宇宙科学研究所)の円筒形の構造体に力が加わって生じる変形パターンの研究が応用されている。
2. 宇宙教室
その三浦公亮氏が考案した折り方を“ミウラ折り”と呼ばれ、ちがさき宇宙教室「ミウラ折りを学んで折ろう」に息子が参加した。 ミウラ折りが宇宙実験衛星の太陽電池パネルや電波天文衛星の大型宇宙アンテナにも応用されていることから、宇宙教室と繋がって茅ケ崎市の無料講座に採用された。ちょっと複雑であるが、定規で規則的な線を引いて折れば、完成できる折り方であった。
3. 新発明
偶然同じ学年の友達と同じ班になり、議論しながら講座に参加していた。そもそも自然界の植物や昆虫の羽にもミウラ折りの秘密があるそうで、皆に近い将来に新たな発見をしてくださいと促して講座は締められていた。翌日の小学校でも、二人で新しい折り方を発見しようと話合ったそうだ。発見の暁には、お互いの名字からそれぞれxとyをとり「xy折り」と名付けるそうだ、名前変わってしまって誰の偉業か分からないが…。