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チガサキ⊿ライフ189 : こち亀

1. サプライズ

 娘の誕生日プレゼントを買いに、息子と駅前のヤマダ電機に行った。娘の注文はゲームだったが、隣に本も売っており、ゲームに加えて“こち亀”の200巻を購入することにした。と言っても、息子が読みたい気持ちが大きいのだが、駅界隈の本屋では売り切れになっていた。

2. プレゼント

 「週刊少年ジャンプ」で40年間続けた連載の重みか、マスコミの力か、絶対に見つけてやると意地になった息子は、隣の駅まで行くと言い出した。隣駅の人通りの少ない方のTSUTAYAに行くと、読みが的中して最後の一冊が残っていた。ラッピングの紙を買うのを忘れたので、色気のない茶封筒に息子が絵を描いた。袋を開けるまで分からないようにしないと意味ないが、嬉しさのあまりプレゼントを入れる袋に主人公の両津を書いてしまっていた。

3. お見通し

 息子の方がプレゼントを早く渡したくて待ちきれない状況であったが、やっと夕食後にケーキの時間となりプレゼントを渡した。娘はフーンと言って一瞥したあと、「これが読みたいだけでしょ。」と弟の浅はかな考えはお見通しだった。もっともな意見ではあるが、娘に自分が読んだ後でないと貸してあげないと言われて、おあずけを受けた可哀想な息子は凹んでいた。

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