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サウジアラビア駐在記007 : トラブル

1.宿泊施設

 宿泊施設は、箱型の平屋の部屋がいくつも並んでいる施設だった。プールもあったが、決して綺麗といえるところではなかった。宿泊している人種は様々で、西洋、東洋、アジアもろもろいた。食堂の受付のボーイは私の顔を見ると「こんばんわ」と日本語で挨拶した。日本人も結構いるようである。

2.淡水

 施設内の水は海水を淡水化したもので、サウジでは一般的な水道水であった。ただし、脱塩しきれていず、ヌルヌル感およびしょっぱいのが残っていた。歯ブラシを探すため、スーツケースの中を探っていた。入国審査でぐちゃぐちゃにされたままだったので、なかなか見つからなかった。

3.怪我

 スーツケースの中を探っていると、指先に痛みを感じた。何かと思い指先を見ると、血だらけになっていた。かみそりのセーフティーカバーが取れて、紛れ込んでいたようである。結構深く切れていて、なかなか血が止まらなかった。バンドエードをはり、トイレットペーパーを包帯代わりに巻きつけ、輪ゴムで縛ってとめた。入国審査の検査員が仕掛けたトラップに引っかかったみたいで、無償に腹が立ったが、疲れていたのでふて寝することにした。

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