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ロンドン駐在記015 : 事故 (火災/アルパートン駅)

1. 火災発生

 朝の出社時にAlperton駅周辺で火災発生し、交通機関が麻痺した。その状況を、時系列で以下に纏めた。

2. 時系列記録

(1) 06:10
North Ealing駅の改札に張り紙で、Alpertonで火災がありAlperton-Acton間で地下鉄が止まっていると書いてあった。駅員さんに尋ねると、スペシャルバスがでるので、それに乗れとのこと。どこから出るのかと尋ねると”Over there”と向こうの方を指すのみ。オフィスへの行き方は1通りしか知らなく、面白くなってきた。予想通りスペシャルバスの乗り場所は無かったが、だいたいこちらのいい加減な対応にはなれたので折込済みである。
(2) 06:12
会社の方向向きの通常のバスが来たので、運転手に行きたい駅を伝えるとAlpertonまでこのバスで行き、そこで違うバスに乗り換えろとのこと。Alpertonは確かに通過駅にあったし、方向もあっているので、運転手の発言は信頼に足りるので乗車。道も規制されていたらしく、迂回して走っていたようだ。途中で怒った男性が2階から降りてきて、なんでこの道を通っているんだとまくし立てていた。運転手は、Alpertonの化学工場で爆発があり、道が規制されていると説明。なんで工場の火災で地下鉄が止まるんだと思いながら、問題現場のAlpertonまで移動。
(3) 06:30
Alpertonのバス停付近で、何番のバスに乗り換えろと親切に運転手が教えてくれた。かなり会社には近づいた。バス停には結構人がまっているが、10分立っても目的のバスは来ない。ここから歩けるのではとの、危険な誘惑が頭をよぎる。しかし、道も距離も知らない異国での歩きはリスクが高い。ちょうど携帯に同僚から電話が入る。North Ealing駅でスペシャルバスを待っているとのこと。もう一人の日本人駐在者もEaling Common駅でバス待ちとの話であった。皆さんより半歩リードしている模様。
(3) 06:50
待ちきれず、もしかしてAlperton駅より北側は動いているかもと、Alperton駅入り口まで歩いてみた。駅の入り口はシャッターが閉まっており、これは動く気配なし。ちょうど駅前の道が警察官により封鎖されており、警察にも何か会社への行き方が無いかと尋ねたが、”No idea”とのそっけない返答。しかたなく、バス停に戻る。
(4) 07:00
地下鉄の作業員がスペシャルバスの誘導のため出てき始めた。彼らは黄色いベストを着ている。3人に質問したが、みな同じくここでスペシャルバスを待つのがベストとのこと。しかたなく、待つことにした。
(5) 07:15
ようやくスペシャルバスが来た。乗ると一番前の席で携帯で話しながら乗っているマナーの悪いアジア系の人がいた。目が悪く最初気づかなかったが、近づくと同僚であった。Ealing Common駅から出発した1台目のバスであった。携帯での話し相手はもう一人の日本人駐在員で、バスに乗れなかったそうで、出社しかたの指示をしていた。7時30分に会社到着。
(6) 07:30
イギリスに馴れた同僚とオフィスに同着で、なかなかの好成績だったが、会社に着くと現地社員は平然とすでに仕事をしていた。同じ地下鉄のLineのはずだがと聞いてみると、違うLineに乗り換え、バスを使ったらしい。さすが現地人は違うと、生き方を教えてもらった。
(7) 08:30
もう一人の日本人駐在員がまいった様子で要約到着した。車で通勤の現地社員も出勤しており、道路事情を確認したが多少混んでいたが、迂回しながらそんなにいつもと時間は変わらなかったそうだった。「ロンドンに住むなら最低3通りの行き方を知っていないと。」とクールに言われてしまった。
(8) 09:00
その話も落ち着き、仕事をしていると、汗だくでハアハア言いながら、現地のお爺さん社員が出勤した。途中でLineを乗り換える際に歩く選択をしたらしい。完全にグロッキーで、後ろからみた歩き姿は左に傾いていた…。

3. ロンドン交通事情教訓

 今回の件に基づき、以下にロンドン交通事情の教訓を纏める。
  出社前にBBC等で情報入手するべし(駅に行く前に違うLineの選択可能)
  複数の行き方を把握しておくべし
  バスは有効で信頼性が高い交通手段である(電車より小回りが利き、電車の定期券(オイスターカード)で乗れる)
  駅員の言うことを鵜呑みせずに、検証・複数の確認が必要
  携帯は便利(By 同僚)

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