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チガサキ⊿ライフ125 : 台風
1. 直撃
台風が直撃したのは、娘の誕生日だった。東日本に上陸した台風としては戦後最大級の勢力を誇り、我家と会社を繋ぐ大動脈の東海道線は15時に全線運転見合わせとなった。予想より早く21時には運転再開し、運よく再開後の初の電車に乗れたが、線路上にベニヤ板があるだの、前の電車が詰まっているだの言って、本来は30分の道のりに1時間20分もかかった。
2. 状況
我家の状況を心配し、メールで台風の状況を聞いたが、妻からの返信は「バッチリ」だけだった。意味不明な回答に加え、夕刻に届いた写メールには、祝日に誕生日の前祝のケーキを食べたのに、またまたケーキを焼いて祝いをしている姿が写っていた。確かにその日が誕生日ではあるが、「何回祝う気や」との私の返信には無反応であった。
3. 訪問者
夜中に家に着くと、玄関のオリーブが完全にお辞儀していた。もともとオリーブの幹は柔らかく、翌朝に押し返して少し元に戻ったが、完全に道路にはみ出していた。娘に昨晩の台風はどうだったかと尋ねると、興奮気味に教えてくれた。オリーブが強風で煽られ、玄関のインターホンのボタンを二回も押したらしい。「台風の中、誰かなあと思ったら、オリーブだった。」と笑っていた。