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今週の2冊~35歳の教科書

いわゆる「仕事できるすげえやつ」である友人が
インスタで紹介していた本です。

キャリア迷子を通り越して、だんだんキャリアオタクになってきているんじゃないかと思うのですが爆
こちらもキャリア…いや、生き方といっていいでしょうか。
そういうことが書かれた本です。

(多分キャリアとか人生設計とかいう言葉に弱いんだと思う、私…)

以前の「成長社会」ともう始まっている
「成熟社会」ではゲームのルールが違います。
同じつもりでやっていると
ドンドン幸福感が得られなくなるのです。
とりわけ35歳からは、ただ頑張っても報われません。
ポジティブシンキングだけでは乗り切れません。
さあ、組織や精神の「囚人」の道から逃れて、
自分の人生の主人公の道を歩き始めましょう。(Amazonより)

著者の藤原さんは元リクルートでバリバリにやられていた後、
メニエール病を発症、生き方を変えて
初の民間出身中学校校長になられた方。

35歳になにを考えるべきかを書いていくれています。

理想でしかない

昭和はなんとなく人生の道が決まっていたが、今VUCAの時代において
それは通用しない…なんてことはよく聞く話ですが
この本でも「個人が活きる力」の重要性を説いています。

その中でなかなか刺激的だなと思ったのが

「本当の自分なんて幻想です」というワード。
さらに言うと「本当の自分も理想的な職場も自分にぴったりの結婚相手も全て正解主義の産物」だそう。

正解を待ち続けて、また探し続けて転職を繰り返したり、ああでもないこうでもないと悩み続けても結果は変わらない、と。

じゃあどうすればいいか。

「納得解」を探すしかない。

今の自分が本当の自分ではないと思うなら、どうすれば変化できるのか
職場で自分を表現できないなら、何を学んだらいいのかなど
幻想を探す時間があれば、自分を見つめて行動せよ、ということ。

私もね…20代のころ「はちみつとクローバー」の竹本君に憧れて?
自分探しの旅に出たいと何度も思いましたよ…

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ハチクロは本当に名作ですね…

この青年竹本くんは、いきなりママチャリで行けるとこまで行こうということで
自分探しも兼ねてママチャリ行脚するんですが
結局自分を見つけることはできなかったんですよね。

というより、すでにいたという方が正しい。

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こういう言葉も響きます。

「本当の」という言葉に変に囚われてしまって
あれこれ試したり、転職したりを繰り返す。

「本当の」という言葉には甘みがあるように思います。
「本当ではない自分」はきっと色々つけていて、息苦しくて、何か違うと思うから。

そこで、「本当の」自分を出したいなら、その場で何ができるかを考えとにかく実践すればいいのに
青い鳥を探すみたいに、今の場所を探してしまう。

これはきっとね、終わりがないんですよ…転職先でもそうなるんです。
今の彼と別れてもそうなるんです。きっと。

以前読んだ「成長マインドセット」にも「ストレスフリー大全」にも同じようなこと、
端的にいうと「自分をまずは変えろ」ということが書かれていましたが
やっぱりそうなんだろうなあと思います。

私はキャリア迷子のくせに「本当の自分を見つける」とかいう言葉に少しアレルギー反応があるので(笑)
ものすごく納得したのでした。

肩書がなかった時の自己紹介ができるか

小学生にはどんな肩書も通用しません。
いや、「会社」を退くとどんな肩書も通用しなくなります。

そんな時、自分はどうやって人に覚えてもらうことができるんだろう。
何を語ればいいのか。
それを今から作っていくことが大事だと、この本は説いています。

それはたいそうなものでなくてもよくて
仏像マニアでもいいし、歴女でもいいし、なんでもいい。
ビジネスにつながらなくてもいい。

小学生が食いつくようなものが、きっと「え、何それ、聞いてみたい」と思うものなんでしょう。

自分に置き換えると…うーーーーーん。

今のところ…食パンを食べつくしてるくらいしかないような(笑)
いわゆる高級食パンの食べ比べはしているので、
その食レポはできるような(笑)

うーーまだまだないですね。

自分としては、人と人が生む化学反応が好きで
そういう場を作るのが好きだし仕事だったわけだしプライベートでもやっているので
そういうことを言えたらいいなと思うけど…まだ言語化できていません。

自分の能力ではなく、何が好きで何をしているかを明確に言えると強いな。

昨日紹介したナリワイもそうだけど、そういうものを作っていく1年にしたいなと思ったのでした。

25歳の時に読みたかった

この本は35歳とありますが、20代に読みたかったなというのが感想です。

20代は基礎体力をつける時間。体力も精神力も時間も一番ある時期に
どれだけたくさんの経験と場数を踏めたか。
それが迷いの30代を支えていく。

今まさに迷いの30代ですが
20代の経験が活きているような活きていないような…(笑)
もう少し頑張れたかなと思ったり、いやいやほんっといろいろ遊んだから今があると思ったり…

35歳とありますが、20代から、そして40代の方でも
響くものがある本だと思います。

私も本当の自分とかに囚われずに、ナリワイ的なモノと場所を
じわじわと作っていきたいと思います。

それでは!

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