ハートドリブンから学んだ育児とマネジメントのヒント
うちの職場には本棚があるのですが、以前から気になっていたこちらの本があったので、読んでみました。
率直な感想として、「我慢は美徳だ」「俺の人生は我慢でつまっている」という、長男の呪縛に囚われた夫に読ませたいなと思いました。
人に勧めたいという本はいい本だなと思っています。
「届けたいもの」「知ってほしいもの」があるからだと思いますね。
で、こちらの本で私自身があ、これは今から活かせるぞ!と思ったことがあったので紹介いたします。
理解と同意を分ける
この本の著者は経営者さんなのですが、ある日採用担当者がこんなことを言ってきました。
「今、採用、ぶっちゃけ飽きちゃったんですよね。なんかやる気でないんでsすよ」(本書176Pより)
経営者にこんなこと言えるなんて、どんだけフラットな会社か、もしくは採用担当者がすごいズバズバ人かのどっちかちゃうか!?とおったまげたのですが、それに対して著者(経営者)は
「そうなんだね、やる気でないんだね。採用何年かやって、やりきった感なんでしょ。それで今どんな気持ち?何したいとかある?」
と答えた。
その後自分の気持ちも述べたうえで
「採用めちゃめちゃ大事なんだよな。誰かがやらないと俺は困っちゃうな。いい人材と働きたいんだよね。どうしようかね。」
と話し合いにもっていった。
その結果、採用担当者は「理解してくれてありがとうございます。あと一年やってみます!」と自分で決めたそう。
経営者だから、説得やインセンティブで如何様にも採用担当者の考えをコントロールしようと思えばできたはず。
でも経営者の彼はそれを選ばず、一度気持ちを受け止めて、一緒に考えた。
理解をしようとした。ただ同意はしていない。
これは子育てでめっちゃ使えるんじゃないかと思ったのです。
受け止めるとは何ぞや
子育てでもよく、子どもの気持ちを受けいれーとか言われます。
しかし、親は親とてやるべきことは山のごとし。
いつまでも公園には入れないし、いい加減保育園の園庭から帰りたい。
アンパンマンは30分だけにしてほしい。
そういう親の気持ちがあります。
でも、子どもには子どもの気持ちもあるわけで。
もっと遊びたい。もっと食べたい。もっと見たい。
そらまあ受け入れてあげたいし、叶えてあげたいけど、全部は無理やで工藤。
だからといって頭ごなしに禁止するのもなあ…これが成長の芽をつむのでは…と悩む親御さんは少なくない気がします。
で、これです。
理解と同意を分ける。
受け入れるのはまあ無理。無理よ。お手上げ。親がつぶれる。
受け入れる代わりに受け止める。
そうしたいという気持ちを理解する。理解したよと伝える。
でも同意するかは別。
今うちの娘はかなりコミュニケーションがとれるようになってきました。
なので最近
「まだ遊びたいんやね。でもそろそろ帰らないと暗くなるし、まんま食べるの遅くなるよ。ママごはん作らなきゃいけないんだけど、どうしようね。おうちで遊ぶのはいや?しまじろうと公園どっちがいい?」
という声掛けをしてみています。
何案か提示して、子どもに決めさせると納得して動くという話も聞いたことあります。
親がこうしろ!とか、これしたらオヤツあげるよというのは簡単ですが、子どもは本心では納得しないだろうし、あまりいいこともなさそう。
ギリギリのライン(時間的に物理的に)までは、受け止めながらこどもと接していければ理想だなと思います。
…できた親ではないので、たまにプッチンしますが(笑)
組織のマネジメントと子育ては似ているところが多いですな。
それでは!