ホテル、レストラン、飲食の現場から、今すぐに始められる食育、「良食支援」の具体例
ヤスタケユウコです😃
先日、出張先で泊まったホテルの朝食で目にした光景からの気づきです・・。
この日は、休日のため家族連れも多く、私の隣の4人席に家族づれが、
両親と、年長さん、小学校2年生くらいの女の子・・
ホテルのモーニングは、非日常が味わえてワクワク楽しいですよね。
嬉しいのもわかる。。
・・でもね、それは、ちょっと・・と思うことが
繰り広げられていました。
その前に、、、
「食育」と聞いて何を連想するか?
「食育」という言葉から、真っ先に何を思い浮かべましたか?
人によって連想するものが多岐に渡ります。
食育基本法が可決後、食育庁はできず、
今も農林水産省の管轄のまま、もうすぐ20年となります。
各省庁で独自の食育、食育目標が掲げられ、
「食育」は、重要だと分かりつつも、広がりすぎて(この広がりに関してはまた別の投稿で!)掴みどころがない状況でもあります。
休日の朝、ホテルのレストランで繰り広げられていたこと
このレストランでは、卵料理はテーブルサービス。
お好みの卵料理を注文して、テーブルに持ってきてくれる・・・
一人一人、先に卵料理やドリンクを注文後、
ブッフェ形式でお好みのお料理を取りに席を立つ。
バラエティーに富んだお料理の数々
あれもこれも、食べたくなる。わかる、わかる。
でも、
「えっ?そんなに食べれる??」って思う量を盛り付けて子どもが戻ってきた!!
親は注意しないのか?
しないんだなぁ・・・💦
なぜなら、、
親もてんこ盛り😅
まさに、”おやさいこやさい(親のように子は育つ)”だ・・・。
そして、
食事前から、「ママ、ジュース飲んでいぃー?」
「いいよー」と親。
そして、また「おかわりしていいー?」と、
ジュースをおかわり。
(甘いジュースを食前に飲んだら、食事が進まないよ!っと心が叫ぶ)
そして、早々と食事を終えて、、、
結局、注文した卵料理は丸々残し・・
飲み残されたドリンクも
”お金払っているからいいじゃん”
”どれだけ頼んでも金額一緒だからいいじゃん”・・ではなく、
こういう機会を生かして、
自分の胃袋の大きさを知る(教える・気づく)ことが大切だということ。
これが幼少期から身につくことで健康維持にもつながる。
そして、良食(良い食べ方)の学びの機会にもなる。
食事の時の飲み物について
幼い子が食事前に甘いジュース飲みすぎると、満腹感を感じ
食事が入らなくなるってことを知って欲しい。
(当たり前に思っている人もいるが、そうでない人も多いのが現状)
さらに言えば、
コース料理などで、先に「お飲み物は?」と聞かれ、
アルコールを親が頼む時、
子どもの分も何か頼まなければいけないと思ってる人も少なくない。
でも要らないものは要らない。頼まなくていいんですよ!
お店側は売り上げに繋げるために聞いてくることもあるけど、
食事の時は「お水」でいい。
味のついた飲料では、食事の味がまともに味わえないという理由もある。
さらに言えば、一口一口噛んで味わって食べる時に水もいらない。
水があると流し食べに繋がるから。
流し食べ※1が消化にどう影響するのか、ホテルレストランサービスの現場から企業として「良食支援」していくことは、
子育て支援、エコ活動、社会貢献にもなる。
(※1ぜひ、良食検定公式テキストブック第2章「食べ物の旅〜消化の仕組み〜」を読んで、伝えて欲しい。)
飲食業の立場で身近にできる良食の普及や、すぐに実践につなが
る良食は数多い。「食」のメインステージでもあるからだ。
飲食、サービスの現場、飲食店から支援してほしい”食育”も、
「良食=良い食べ方」。
飲食の現場から普及する「良食」は、双方にメリットがあり、
日本の抱える社会問題の改善、幾つもの持続可能な開発目標(SDGs)に関わる取り組みにもなる!!
すぐに実施できる飲食店における良食支援(サービス)とは?
長期休暇に入ると家族連れの宿泊客も増える。
夏休み、冬休み、春休み、GW、、、
ある程度格式あるホテル・レストランから実施して欲しいサービスがある。
それは、足元に「踏み台」のサービス。
大人の椅子に座り、ブラブラ足の子どもたち。
姿勢は悪くなり、じっとしてはいられなくなり、食も進まない。
これは、じっとしていられないのは子どもが悪いんじゃないの!!
足の裏がしっかりと着地することで、姿勢よく食べることができるんです。
そして、よく噛んで食べることができる。
これも良食です。
「踏み台」の提供は可能なサービスではないだろうか。
関係者の目に止まり、検討いただけることを切に願う。
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学生時代の経験からの気づき〜食品ロス問題〜
ついでに・・
サービス畑で生まれた私が経験したことを追記します。
両親がファミリーレストランを1972年に開業。
生まれも育ちも飲食サービスの現場を身近に感じながら育ち、その道へと進学した。
実習先のホテルでの経験
バブル絶頂期(誰もがバブルと気づいていない好景気時代)
赤坂にそびえ立つ高級ホテルの最上階にあるメインダイニングに配属された。
モーニングのブッフェの料理は、豪華絢爛。
時間ギリギリまで、出来立てのお料理が美しく盛られ、
closeの時間と共に日々恐ろしい量が廃棄されていた・・・。
この廃棄分も料金に加えられ、高額な料金。
提供する側も、お客様も誰も痛みを感じない様子で、賑わっていた・・。
しかし!私は驚愕!!でした。
これがきっかけで、都内ホテルから廃棄される残飯量を調べ、
世界の飢餓が救える量になると知った。(当時で何日分だったかは記憶にはないけど・・)
手付かずの最高級の材料で作られた美しいお料理やデザートたち・・
目の前で処分されていく・・
社員もアルバイトも、実習生も持ち帰ることはできない。
ルールだから仕方ないと言われた。
いたたまれなかった。
あまりの衝撃でこの廃棄量や世界の飢餓問題が、私の実習報告書となった。
他の生徒とは視点がかなり違いすぎて、冷ややかな目で見られた記憶が蘇る。
まだ「食品ロス問題」という言葉がなかった時代だったから。。。
けど、、もったいない・・は、”もったいない” でしょ?
バブル崩壊後、日本の景気は低迷し続け、
不景気が続いても日本の食品ロス、廃棄料は減らず・・
だからこそ、
今こそ「良食」。
サービスの現場からも「良食」支援が必要な時です!!
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