ルーブルのピラミッドの、あの人。〜MIHO MUSEUM
ノートルダム大聖堂の火事に伴う再建案で、大胆で未来的な尖塔の案が出され、賛否両論出ていますね。
同じように、ルーブル美術館にガラスのピラミッドを作って話題になった建築家、I.M.ペイさんの手になる建物が日本にあります。
滋賀県甲賀市信楽町の、MIHO MUSEUM。
展示物も良いんですが、建物が良いので、何度も訪れています。
と言っても、ここの建物は環境保護のため、その80%は、建てた後に地中に埋め戻され、木が植わっています。なので、中に入ると広いのですが、
地上に顔を出している部分はほとんどない
わけです。
立地場所もかなりの山の中でして、到着するとまずレセプション棟でチケットを買うのですが、
この時点では美術館棟が全く見えません。
そこからアプローチロードを歩いて(あるいは電気バスに乗って)美術館棟に向かうのですが、美術館棟が見えてくる、
その見え方にすごく気を使っています。
具体的には…
アプローチロードに入ると見えてくるのは、シルバーの地肌で、間接照明が何やら未来的なトンネル↓。
この結構長いトンネルを抜ける手前、外の明かりが見える頃、地上に一部顔を出している美術館棟が見えてくるわけです。↓
↑見えますか? トンネルの向こうにお屋根が2つ。
この見え方は、
桃源郷に辿り着く様
を表しているとのこと。さもありなん。
トンネルを抜けると、吊り橋を渡ります。
橋を渡ることで、
俗世界から桃源郷への境界を超える、
ということが表されているのでしょう…確かにそういう気になります。
さて美術館棟に到着。中に入ると…ドーン💥
すごく明るいエントランスと高い天井、そしてメカ好きの私に訴えかけてくるのは、
三角形を組み合わせたガラス屋根を支えるシルバーのフレーム群。
所々でそのフレームが丸い玉に集約・結合されています。↓
↑(結合部写真:MIHO MUSEUMホームページより)
↑どうですか、素晴らしいですよね。中を進むと時々、こういう広くて高い吹き抜けスペースに遭遇します。↓
展示品の話を一切してませんね(笑)、でも私、ここのエジプトとかペルシア、中国の、特に立体物の展示、好きなんです。そういう展示を見た後、大きなガラス窓から外を見ると、↓
↑ほーら。雲の形が、左から小さいドラゴン、右から大きいドラゴンが対峙して咆哮しているように見えてきたりして🐉🐲。舌まで付いてます。
↑展示に関係ないこういう場所も、良いんですよね。
最後に、館内で流れていた空中写真を。
館内を歩いていると、こういうこぢんまりした感覚にはなりませんね。すごく巨大な建物を歩いている実感があります。実際は建物の殆どが地下に埋まっているわけですから。
クルマで行けば、途中に信楽焼の店も沢山ありますので、お好きな人は楽しめるかも。
建物が好きな方には、お勧めの場所です。それでは、またー。
サポートいただけるなら、グンとやる気出します。