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教育サークルを考えるⅠ           ~一番影響を受けた老舗Aサークル~

私が教師としての力量形成を図るうえで、大きく影響を受けたのは、「教育サークル」である。

これまでいくつかのサークルに所属したり、立ち上げたりしてきた。                          その中で一番影響を受けたのは、Aサークルである。

私が15年ほど所属していたAサークルは、全国レベルの実践家が数名おり、全国的にも有名な老舗サークルであった。                            

月1で開かれる定例会では、多くの質の高い実践レポートや授業ビデオが報告される。報告等を聞くだけでも、相当な情報量であり、多くのことを学ぶことができる。

レポート検討等の際には、鋭い質問が飛ぶ。                                ここで浅はかな実践は見抜かれ、根本から授業者の姿勢を問いただされる。質の高い実践であっても容赦ない意見等が飛び交う。

例え若手であっても先輩方の実践の課題を指摘し、その場で知恵を絞り代案を出さなければならない。1回のサークルの時間は5時間を超えることもあり、終わった頃には疲労困憊になり、帰路につくことになる。

また、年に5回ほど、全国区の実践家をお呼びしてセミナーを開催する。その企画運営もサークルで行う。本や雑誌の原稿依頼も舞い込んでくる。今、考えるとありがたいことである。

Aサークルには、とても鍛えられた。                                          ここでの学びが今の自分を支えていることは違いない。                    サークルの先輩方には感謝しかない。

しかし、時代の流れとともに、Aサークルのようなサークルは少なくなってきた。若い先生方が入ってきても、厳しい環境のためか途中で脱退することが多かった。常時定例会に参加するのは多くて8名ほど。メンバーの高齢化も進んできた。

私も年齢を重ね、ベテランと呼ばれるようになった頃、サークルのあり方について改めて考えるようになってきた。












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