学校組織マネジメントを考える➁
1 学校組織マネジメントを発揮するためのキーワード
前回、学校組織マネジメントが発揮されている職員の姿を考えてみた。
この姿から見えてくる学校組織マネジメントを発揮するためのキーワードを探るためである。
すぐに頭に思い浮かんできたキーワードがある。
それは、「共有化」「視覚化」「焦点化」である。
どこかで聞いたことがある。 そう、ユニバーサルデザイン研究会が提案している授業のキーワードである。これらを学校組織マネジメントに当てはめて考えてみる。
〇共有化 目標の共有化
目標に対しての具体的手立ての共有化
結果に対しての振り返りの共有化
改善策の共有化
〇視覚化 目標の視覚化
具体的手立ての視覚化
結果の視覚化
〇焦点化
目標の焦点化
目標に対しての手立ての焦点化
結果に対しての振り返りの焦点化
この中で特に大切なキーワードは、「焦点化」と考える。
学校現場では、目標も手立ても焦点化されていないで提案される企画が多い。それゆえ、結果を振り返る際、判断基準があいまいになる。せっかく全職員で時間をかけて取り組んだのに、次につながらないことがよくある。
それでは、共有化、視覚化、焦点化を意識した具体的な学校組織マネジメントはどうあればよいか。すぐに全員が取り組めることから考えてみたい。
私は、提案文書に着目する。
提案文書の形式や内容を工夫することによって、学校組織マネジメントを意識した取組がなされると考える。