まずは「本時の目標」を振り返る
「本時の目標」を達成したかどうかを検討することなく、発問や資料提示、説明や指示等などの指導技術、ペアやグループの学習形態などについてばかり検討する事後研が多い。
課題解決のために、学力向上のために授業を行う。
授業には、達成すべき目標があるにも関わらず、目標の達成度にほとんどついて触れない事後研を継続しても、「子ども主体」の授業にはなりえないと考える。
事後研では、まず、目標について振り返る。
どれぐらいの子どもたちが、目標を達成したかを振り返る。目標を振り返ることができないということは、評価内容、方法、場面が明確でなかったということである。
目標の達成度を共通理解した上で、その要因を考えるのである。
要因を考える際の視点は、「指導技術」「学習形態」「指導過程」である。具体的には、子どもの事実をもとに「教材提示の順番」「思考を深める発問」「ペア学習時の目的意識・相手意識」など、講じた手立てと等について振り返る。
しかし、多くの事後研では、目標達成を確認することなく、「指導技術」等のみの検討になることが多い。
これでは、子どもたちに力のつく授業をすることはできないのである。