自立系武闘派女子の処方箋を父親との関係を軸に考える
ここのところ調子が悪く、書こう書こうと思いつつ時間が過ぎてしまいました。(下書きを見たら一ヵ月以上前だった…)
そんな中で改めて気づいたことがあったので、今回はとりあえず今の段階で書けるところまで書こうと思います。
(いつもスキやフォローをありがとうございます🙏💓)
さて、私が考える自立系武闘派女子の処方箋をご紹介する前に、自立系武闘派女子とはなんぞやということで、その定義をちょこっとご紹介。
自立系武闘派女子という言葉は、カウンセラーの根本裕幸さんが作った言葉で、
家庭環境の影響から、人間関係(特に異性関係)において生きづらさを抱えてしまう女性のことを言います。
特徴としては、自立しすぎて頼れない、甘えられない傾向があり、
ついつい男性と戦ってしまう、競ってしまうので、その結果、愛し愛されるという健全なパートナーシップが築けないというものがあります。
根本さんの公式ブログに、ユーモラスかつ鋭い視点でその特徴が挙げられているので、“わかるわかる~、私も~”ってな感じで楽しみながら読めるのですが、
今回、その中でも特に気になった項目を拾ってみました。それがこちら。
(特に、“高圧的な男を見ると「どう見返してやろうか」と手ぐすねを引いてしまう。”という女性は個人的に大好物ではある←)
私がチャンネル登録しているある女性YouTuberさんは、ソウルメイトと出会い素敵なパートナーシップを築かれているのですが、
“世の男性を成敗したかった”と、過去の恋愛においてこじらせていたことを告白していて、妙な共感があったんです。
私自身はデミロマンティック(※人を好きになりにくいセクシャリティ)の傾向もあって人に語れるほどの恋愛経験もないのですが、なんとなく感覚がわかる気がしたんですね。
そして、そこで最近気づいたのが、その背景には、
幸せにさせてくれなかった父親への恨みが未だに自分の中に残っている
ということです。
私の場合は父親がモラハラの傾向があり、しょっちゅう母親や他の家族の悪口を聞かされ、またお前は母親に似て雑だのセンスがないだの罵られてきました。
その上、父親が年下の女性と再婚したことで、
父親を幸せにする存在として必要とされているのは、自分や母親よりも再婚相手の女性だった
子どもとして娘として父親を愛し、幸せにするチャンスをつぶされた
ということに、何とも言えない屈辱感や挫折感を抱えていたことに気づきました。
父親を幸せにできなかった。
父親を愛することができなかった。
まっすぐ愛を向けることができなかった。素直に愛を表現することができなかった。
なぜなら、嫌いだったから。父親に傷つけられたから。父親が憎かったから。
だから、自分の父親を投影し、
となる。
だけど、目の前の男性は父親ではないので、
という状態になる。
また、父親に理不尽な態度を取られたり、裏切られたり傷つけられたことで、男性に対する目が厳しくなり、
と男性に対する嗅覚が異様に鋭くなってしまったり、
と、父親に対して晴らせなかった恨みを、別の男性に対して晴らそうとしてしまう。
そこで、見事な自立系武闘派女子が出来上がってしまいます。
私自身はと言うと、これといって異性関係で悩んだり男性と対立した経験はありませんが、
未だに高圧的な男性はかなり苦手で、モラハラ、パワハラ、DVなどの加害者は一刻も早く滅びればいいと思っています。
ここまでお付き合い頂いた方は、
じゃあいったいどうすればいいのよ?
どうしたら“世の男性を成敗してやる病”から抜け出せるのよ?
と思われたかもしれません。
私自身が感じるに、自立系武闘派女子の処方箋はズバリ、
父親のことが大好きという気持ちと、父親のことが憎いという気持ちのどちらも大事にする
ということです。
私は父親のことが長い間嫌いでした。
繊細で傷つきやすく、自己中心的で常に被害者意識でしか物事を考えられず、
偏った自己愛と異様なプライドの高さで自己武装している人。
自分の尊厳を守るために平気で妻や子どもを傷つける人。
その上、年下の女性とあっさり再婚した身勝手な人。
私にとって父は到底理解できない人種であり、とてもじゃないけれど尊敬できる人ではありませんでした。
その一方で、父親のことが好きだった、愛したかった自分がいました。
子どもとして娘として、父親をまっすぐな気持ちで愛したかった。
けれど、愛させてもらえなかった。
なぜなら、幼く未熟で自己中心的でナルシストな人だったから。
そもそも、父親自身が自分のことを愛することができていなかったから。
その悲しみや無念な気持ちが、未消化なまま未だに自分の中にあることに気づきました。
けれど、それでいいんです。
父親が嫌いでいいんです。
また、父親が嫌いになりきれない自分がいてもいいんです。
本当は好きになりたかった。
本当は愛したかった。
どんなにひどいことをされたとしても、父親のことを好きでいたかったという気持ちは大事にしていいんです。
それは、自分や母親を裏切ることではありません。
誰だって、ひどいことをされたら傷つきます。どうしたって、そこから憎む気持ちが生まれます。
ひどいことをされたという自分も、それでもそんな父親を愛したかったという自分も、どっちも大事にしていいんです。
どちらかを認めたら、どちらかを否定しないといけないわけではありません。
父親に傷つけられた過去の自分も、父親を愛したかった自分も、どちらも大事な自分なのです。
今になって思うのは、
父親(親)を好きであると認めることは、自分を好きであると認めることに直結する
ということです。
私が長年悩まされてきた自己肯定感の低さの原因の一つには、この父親を愛したいという気持ちと、父親に傷つけられたという自分の
そのどちらも大事にできてこなかったことから来ていました。
加害者はいなかったのです。
父は、自身の不安や恐れを私に投影し、私を威嚇したりけん制したりする中で、暴言を吐いてしまっていたに過ぎなかったのです。
父もまた、心のうちに脆さを抱えた一人の人間でしかありませんでした。
そして自分もまた、父から愛されたい、父を愛したいと願う一人の子どもでしかなかったのです。
父の頭がおかしかったわけでも、私が悪い子だったからでもなかったのです。
自立系武闘派女子の傾向が強く人間関係でお悩みの女子のみなさんは、どうかご自身を責めないでください。
父親に対して、
復讐したい、過ちを認めさせたい、自分を軽んじてきた態度を改めさせたい、バカにしてきたことを後悔させたい
そう、思っていていいのです。
そして、それと同時に、そんな最低な父親のことを嫌いになりきれない自分がいてもいいのです。
もしも、
“私はお父さんが大好き!”
そんな小さな女の子があなたの中にいたら、そんな女の子に
“あなたはそのままでいいんだよ。”
“私の中にいてくれてありがとうね。”
と、優しく声をかけてあげてください。
父親のことを愛したかった、好きでいたかったという自分を大切にすると、もう目の前の男性に復讐する必要はなくなります。
そして、自分を大切にしながら相手も大切にできる関係が築けるようになります。
どうか、どんな自分も否定することなく、優しく受け止めてあげてください。
自立系武闘派女子のキーワードは奥が深く、女性性の開放と相まってさらに深掘りできそうなので、
余力があったら次回も自立系武闘派女子を参考に記事を書こうと思います。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました😊
※参考リンク
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