コミカライズ漫画家問題について一般人の所感
どうも、通りすが(ryです。
昨今、創作界隈がだいぶキナ臭いです。ずっと前からと言えばそこでおしまいですが特に近頃、特に今年に入ってからは目に余る勢いな気がします。
私自身趣味でお絵かきをする人です。今のアイコンも自作です。あまり得意というわけでもなく、仕事にしているわけでもございませんが。
このnoteでは例のコミカライズ漫画家の言動やそれに纏わる諸々について個人的な所感を述べたいと存じます。あくまで1個人の意見であり、後々変化する可能性もございますが、これが今現在の考えであります。
コミカライズ漫画家問題
つい先日、コミカライズ漫画家を務めている先生(以下作家先生)が𝕏上に掲載した漫画が大きな話題となりましたね。
私が観測した時点では既に作家先生の𝕏は鍵アカウントになっておりましたが、可能な限り、情報を収集致しました結果、
作家先生は異世界作品原作のコミカライズをしている
異世界ジャンルを二度と描きたくないと当該作中で語った
作中キャラクター曰く若干センシティブな内容の漫画が描きたいとのこと
「フィクションだが、キャラクターと境遇が似ている」らしい
𝕏上での掲載は二度目
見てもらいたい人に見てもらえた、見てもらえて嬉しいと作家先生のBlue Skyアカウント上で発言
その発言の炎上後、作家先生のBlue Skyアカウントの削除が確認
原作者の方(以下原作者先生)が悲しみの意を述べた
原作者先生は心を折られた様子で、鍵アカウントにし原作の更新も停止
一部からは擁護の声
纏めただけでもだいぶ大きな動きのある話事案すね…。まずはこの件についての所感を述べようと存じます。
正直愚痴りたい気持ちはわかる。
仕事ですし、コミカライズの収入はおそらく微々たるものなのでしょう。愚痴りたくなる気持ちはわかります。
私も飲食店で勤務しておりますが、時給内の仕事中にややこしい注文や過度なサービスの要求をされると流石にストレスが溜まります。
興味がないことも悪いことではありません。
それに、中世風異世界なんて背景も服飾もめんどくさい!!描いてて思います。ダルい。そんなの自分の興味のないジャンルで続けてたらそりゃあもう、もうですよ。
なので、愚痴りたい気持ちはわからなくもありません。
それはそれとして
仕事用のアカウントででやるべきではありません。
個人アカウントでやるべきです。もし原作者先生に伝えたい意図なのであれば直接言うべきです。「もう描きたくありません」と。
それが出来ないのに漫画にして遠回しに伝えるのは本当にヤバいです。漫画は退職代行とは違うんですよ。
ああいった内容の作品を「見てほしい人に見てもらえた」と言うことはできるのに「もう描きたくありません」が言えないのは相当歪んでいるのではないでしょうか…?
掲載後の対応の良くなさ
前述の通り掲載後、作家先生は「見る人が見たら後ろから刺されそうだけど見て欲しい人に見てもらえた」「見てもらえて嬉し〜〜〜〜」等の発言をBlue Skyに投稿しました。
この発言自体も悪いわけではないと思います。
それを一貫するのでしたら、今ほど批判の苛烈さはなかったかと存じます。(別の燃え方をしていたかもしれませんが。)
なぜアカウントを消したのでしょう。
炎上が意図していないものであっても、アカウントを消さずに謝罪するなど方法はあったはずです。その行為が火に油を注ぐものだと考えられなかったのでしょうか。あるいは本当に火に油を注ぎたかったのでしょうか?
𝕏のアカウントを鍵垢にしたのは「批判の声が届かないようにするため」としては賢い行動ですが、「批判の声が広がらないようにするため」としては尤も愚かな行動です。
「思った以上の批判の声で、心が折れたのではないだろうか」とも一度考えましたが「後ろから刺されそう」と理解して、それで納得して掲載したのではなかったのでしょうか。
さすがに自業自得と言わざるを得ません。どうしてそうなったかは自明の理です。
擁護の声について
作家先生の漫画について、擁護の声もあります。
ある同人漫画家先生(以下漫画家先生)は「バイト程度の報酬で中世モノという作画コストの高い作品を素晴らしくやりきったのに、『このジャンルはやっぱり合わなかった』程度の愚痴でとやかく言われていてやるせない」と意見しておりました。
漫画家先生の擁護意見に関しては、批判するべき点はございません。しかし、やはり先ほども述べた通り仕事用アカウントでやるのは責任ある行動ではないと私は思います。
また、ある先生は当該案件作品を「名著」と称賛しておりました(以下称賛者先生)。私は全容を知らないため、内容と比較しての意見をすることは出来ませんが、作家先生のイラストは実際素晴らしいものであり、今回の件で心が折られてしまった原作者先生も絶賛のものです。
確認できる範囲+pixivにある『けものフレンズ』漫画を見た限りでも構図や展開などとても素敵なものでした。
その点を指して「名著」と称するのは間違ったことではありません。ですが称賛者先生自身も原作付きコミカライズの連載を控えており、そうでありながら「中世モノの原作付きコミカライズは興味ない、もう描きたくない」という意図の作品をそう引用してしまったことは軽率な行いだったのではと思われます。
また、多くの意見として「この程度で心が折れるならそもそも創作者向いてない」という意見がありますが、
此方は論外です。批判する方が大抵悪いです。
極論ですが「お前のこと興味ないけど友達やってた。でも友達をやって興味ないからすごく興味ないに変わってもう友達を続けたくない」と言われて心が折れた人に「その程度で心折れるなら交友関係築くの向いてない」と言うのは正しいでしょうか…?
批判の声について
気持ちはわかるし妥当な感情ですが言葉を荒げ過ぎだと思います。
多分今作家先生や擁護している方を叩いている方々の中には私のように作家先生を良く知らない方、事情を詳しく調べていない方、内容だけで批判している方なども多く含有されていると考えて間違いないでしょう。
せめてもう少し言葉を選びましょう。
攻撃的な発言をしなくても相手の間違いを糾弾することは出来ます。
特に私が気になったのは賞賛者先生の謝罪ポストへの批判です。
(前略)あなたのこと知らないしこれからも読まない
なぜそれをわざわざ引用するのでしょうか?その事を伝えて何がしたいのでしょうか?
その一文に何の生産性があるのですか?全く持って理解が出来ません。
さすがに幼稚すぎる引用ポストです。批判ですらありません。
(前略)そんな変なこと気にする暇があったらイラストの練習をしたら?(中略)その画力で同人誌出すのすごい勇気だと思うからその勇気はいいと思う!!
これはただの相手に対する否定です。件の批判でもなく、正当な意見でもなく、ただただ人を叩いて正しい気分になりたい/快楽を享受したいだけの愚か者の意見です。
賞賛者先生のイラストは私の目から見ても素敵なものであり、画力自体は間違いなく本物です。
そもそも前述の通り当該先生も原作付きコミカライズの連載を控えている方です。この事実一つだけでも本批判の正当性の無さが顕れています。
ここ数年、いや昔からか。ただただ渦中の人物を叩きたいがための快楽犯が急増している気がします。
こういった記事を認めている以上、自分がそうでない、と胸を張って言うことのできない身ですが目に余る方が多いです。
これ以上恥をさらさないで頂きたい…。
コミカライズ漫画家問題、結論。
正直作家先生のやらかしたことはとんでもないことです。それでも、戻ってきてはいけないとまでは言うつもりはありません。
原作者先生や関係者に心から謝罪し、反省をすればの話ではありますが。
そして、彼の言動は非難に値するべきものではありますが、彼自体を否定する理由にしてはいけません。
人としてやってはいけないことです。
正直この件は滅茶苦茶大きくなりすぎてしまったので、まとめるのは難しいから、このくらい。
仕事の愚痴は最低限のモラルを守ろう!
発言力がある人は自分の発言に責任を持とう!
炎上したらその後の対応を全力で考えよう!
叩くのもほどほどにしよう!
当案件については以上になります。
最初に申し上げました通り、これはあくまで一意見であり、正しいものであるわけではございません。
故に、このnoteに対する批判意見がございましたら忌憚なくどうぞお願い致します。
ここまでご拝読ありがとうございました。