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アラブファンドが経営するグローバルファウンドリーズが米国政府を裏切る【更新】

米国バイデン政権の対中戦略は、全くグリップ出来ていません。
トランプ大統領誕生時には、バイデン政権の半導体政策は、「グレートオールリセット」が必要です。
これは筆者の週刊エコノミストに寄稿しています。
米政府はバイデン政権による国内での半導体製造強化策の一環として、半導体の受注生産で米国グローバルファウンドリーズ(資本はアラブ)に15億ドル(約2250億円)を供与する計画です。
この状況下で、同社が米国政府を裏切っていた事が露見(自主申告は公にバレる前の行動)しました。

【筆者も週刊エコノミスト寄稿記事】
国際・政治 エコノミストリポート
トランプ・バイデン両政権の米中半導体戦争 巨大市場を背景に「中国勝利」の流れ 豊崎禎久
2024年8月19日有料記事

~引用~
米商務省産業安全保障局(BIS)は1日、米半導体受託製造大手のグローバルファウンドリーズ(GF)に対し、50万ドル(約7600万円)の罰金を科したと発表した。米政府が輸出を禁じるリストに載った中国企業に、ウエハーを無許可で輸出したことを同社が自主申告した。GF社は米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)から2009年に独立した企業。

【中東企業のグローバルファウンドリーズ】
ATICはアラブ首長国連邦のアブダビ首長国が所有する投資会社。
~引用~
アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系ファンド(SWF)、ムバダラ・インベストメントが半導体受託生産のグローバルファウンドリーズの米国市場での新規株式公開(IPO)に向け準備を開始した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
ムバダラはグローバルファウンドリーズの上場に関して助言会社候補と初期の協議を進めているという。同社の評価額は約200億ドル(約2兆1900億円)になる可能性があると、非公開情報を理由に関係者らが匿名で語った。
関係者らによると、協議は初期段階にあり、上場の詳細は変更される可能性がある。
グローバルファンドリーズは半導体受託生産のトップ企業の1つで、台湾積体電路製造(TSMC)と競合している。ムバダラは2009年に米アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)の製造施設を取得してグローバルファンドリーズを設立し、その後、シンガポールのチャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリングを買収して統合した。

【CHIPS法での供与するのか】
~引用~
米政府はバイデン政権による国内での半導体製造強化策の一環として、半導体の受注生産で国内最大手のグローバルファウンドリーズに15億ドル(約2250億円)を供与する計画だ。
この資金は、ニューヨーク州マルタの新たな製造施設とマルタにある既存施設の拡張、バーモント州バーリントンの製造施設拡張という3つのプロジェクトに投入される。同社には16億ドルの連邦融資も提供される。拘束力のない暫定合意で支援の概要が示された。
ホワイトハウスのブレイナード国家経済会議(NEC)委員長は記者団との電話会見で、「人工衛星や宇宙通信などの技術に使用される半導体の国内生産を拡大することで、米国の国家安全保障を守ることになる」と述べた。
今回の資金援助は、いわゆる「CHIPS法」に基づくもの。同法は、世界的なサプライチェーンや生産コスト、台湾を含む地政学的リスクへの懸念に向き合う米国が、国内の半導体生産を活性化させるため、2022年に成立させた。今はまた大統領選を控え、テクノロジーを巡り米中の緊張が高まっている。

【ペナルティを課せられる企業】

【ルールを守る企業】
中国企業の排除拡大、米半導体業界サプライチェーン
大手装置メーカー2社が輸出規制順守を取引先に要請、米政府の圧力受け
https://jp.wsj.com/articles/u-s-chip-toolmakers-move-to-cut-china-from-supply-chains-1916d68a

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