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ベルばらの映画でオスカルとアンドレに感情の全てを持っていかれた・・・!!
ベルばらの映画を観てきました〜!
恋愛や戦乱とは無縁の私ですが、心をグッと持っていかれましたよ・・・特にオスカル様に!
登場人物たちの恋や愛が、美しくも苦しくて。気持ちが燃え上がっているうちに、感想を書いておきます。ネタバレあります。
ちなみに私の、ベルばらレベルはこちらです。
・漫画を全巻持っていた
・アニメはみたことがない
・内容はけっこう忘れている
まずは、ルイ16世の人間性に心打たれました。
妻のマリー・アントワネットが別の男と浮気中というタレコミを読んでも、『僕はイケメンでもないし、喋りもうまくない。妻は愛らしくて、子どもを3人も生んでくれた。妻の女性としての喜びを咎めることなどできるだろうか(意訳です)』と涙を流しながら!妻を責めないんです。
・・・こんないい人、います!?
フランス国王ですよ、ルイ16世様は。イケメンじゃないとか、もはやどうでもいいんじゃ。こんなに慈悲深くて勤勉で穏やか、さらに王様なんて、非の打ち所がないです。
なのに『僕がイケてたら、妻に愛していると言えるのに(意訳)』って・・・!!どこまでも控えめすぎます。夫の立場でこの苦しみって切なすぎるんですが、妻はどこ吹く風。
もっと自信をもって女性をグイグイと引っ張っていけば、顔や肥満なんてどうにでもなるだろうに。ルイ16世をイケイケ気質にプロデュースしてくれる重臣がいなかったのか、素敵な人だけに悔しい・・・!誰目線なんだ、私も。
そんなマリー・アントワネットは夫のルイ16世は人として「は」とても尊敬していて、素晴らしい方だと認めているけれど、全くトキめかないご様子。
これは若い日によく聞いたフレーズじゃないか、お人柄にスペックは申し分ないが、男としてトキめかないってやつですね。イケメンというのはいつの時代も吸引力が強いのだ。
アントワネット様が、『恋の喜びを味わえないまま、一生が終わるのか』という寂しさに触れていて、オスカルは雷に打たれたような衝撃を受けるシーンがあるのですが、まぁ確かに、この世に旅してきたからには大恋愛の一つでも巻き起こしておきたかったな〜と私も思ってしまった。雲の上の悩みであるが、これはこれで、苦しいんだな・・・と。
既婚者のように好きになってはいけない人やら、好きになっても身分的に絶対に結ばれないやら、何やら障壁があったときこそ、大恋愛!!って感覚が湧き起こるのか。ベルばらと一緒にしちゃいけませんが、不倫している人の熱量は謎に高めだからな〜。熱い気持ちは壁から生まれてます。
本題?ですが、オスカル様には感情の全てを持ってかれました。美しさ、強さ、人間らしさ、信念の全てが魅力的なのもさることながら、アンドレとの愛がもう苦しすぎて・・・。
終盤なんてオスカル様が神々しすぎて、神が人間を創造なさったのはこういうことなのか・・・と何目線だかわからなくなるほどに、尊かった。
最初から最後までカッコいいのはベースとして、アンドレとのラブが始まってからは、さらに人間くささもアップ。魅力が振り切れすぎて、こんなキャラを誕生させてくださって池田先生、ありがとうございます。
私はというと、アンドレが死んでは泣き、アンドレがいない空間につい話しかけてしまったオスカル様に泣き、そんなオスカル様が亡くなって泣き、もう苦しい・・・。
推しキャラが死んだからショック〜!という感情ではなく、亡くなることすらも重厚感があって、最後の最後まで各キャラが愛に溢れているんです。
エンドロールまで二時間ほどだったのが、本当に一瞬!!映画って頻尿の私には長いと感じますが、時空ワープしました?ってくらいのあっという間に終わりました。それぐらい、引き込まれてたってことです。映像も美しく、声優陣の演技も素晴らしかった・・・。
いつ命が消えるかわからない中で、ベルばらの登場人物たちは、自分の人生を『生きて』いました。
大恋愛すればいい人生〜!ってわけではないですが、もっと日々の些細なことに情熱を持って生きたいな〜と思ったのです。現代の平和な世で恋愛気質な人というのは、天から授かった人生を楽しむ才能だと思います。