世界最強クラスの難読書「ラ・カテドラルでの対話」を読んだ感想。【ネタバレ】
今回紹介するのはバルガス=リョサの「ラ・カテドラルでの対話」です。
9月に入ってから読み始め、読了したのは12月でした。
読者に圧をかけて来る難読書です。
同じ南米文学でも「百年の孤独」(ガブリエル・ガルシア=マルケス)のほうが、まだ読みやすいと思いました。
「ラ・カテドラルでの対話」を読んだ感想。
舞台は1950年代を中心とするペルーの首都・リマです。
主要登場人物意外にも様々なキャラクターが現れ、場所や時系列の観念がグシャグシャになります。
読者には各場面を脳内で映像化していく作業が求められます。
理解できなくとも丁寧に読んでいけばいいです。
読了した後に何かが残ります。
主要登場人物の紹介
・サンティアーゴ・・・裕福な企業家の息子。学生運動に参加し逮捕される。その後、新聞記者となり社会における矛盾を知る。正義感が強い青年。
・ドン・フェルミン・・・サンティアーゴの父。アンブローシオと同性愛の関係にあった。
・アンブローシオ・・・ドン・フェルミンの運転手兼ボディガードをしていた男。サンティアーゴに父の秘密や上流階級の堕落ぶりを告白する。
・ドン・カジョ・ベルムデス・・・チンチャ(ペルーの都市)で商売を営む男。
以上の人物以外にも入れ替わり立ち代わり、様々な人々が登場します。
まとめ
作品の取っ掛かりがない点が「ラ・カテドラルでの対話」の特徴です。
延々とリマでうごめく市井の人々の日常が描かれます。
マリオ・バルガス=リョサの語り口も独特です。
にしてもマリオ・バルガス=リョサはイケメンですね。
「ラ・カテドラルでの対話」は読書力を試すにはうってつけの作品です。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
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