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2019年ブッカー賞受賞作、マーガレット・アトウッド著「誓願」のレビュー。

誓願」は、全体主義国家の下で女性が抑圧される物語です。
現代においてこの作品が共感を呼ぶかどうか疑問に思いました。
なぜなら、現在の先進国では女性が国家元首になることも珍しくないからです。
しかし、もし再び女性が抑圧される時代が訪れれば、この作品は再評価されるのではないかと感じました。

マーガレット・アトウッドは、50以上の小説、詩、批評を発表しているカナダを代表する作家です。「昏き目の暗殺者」「オリクスとクレイク」「キャッツアイ」「またの名をグレイス」などの著作があります。
1985年に発表された「侍女の物語」は、ドナルド・トランプ大統領の誕生をきっかけに再びベストセラーとなり、侍女は女性への抑圧に対抗するシンボルとなりました。
「侍女の物語」は2017年にドラマ化され、エミー賞で8部門を受賞しました。
彼女はブッカー賞(2回)、アーサー・C・クラーク賞、フランツ・カフカ賞など数々の賞を受賞しており、2019年にはその文芸活動によりコンパニオンズ・オブ・オナー勲章を受けています。

また、彼女はイラストレーター、劇作家、脚本家、操り人形師としても活躍しており、カナダのトロントに在住しています。


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