見出し画像

noteでNoto(能登)をおススメする⑤西田幾多郎記念哲学館

能登と加賀の境目。(どちらかというと加賀。。。)海に近い高台にかほく市出身の哲学者、西田幾多郎の哲学館があります。(金沢から20キロほど)
安藤忠雄さんが設計した素敵な建物です。
建物に続く傾斜がうまく利用されており、遠くからみても存在感のある哲学館です。

思索の道

駐車場から哲学館まで続く道です。
ゆるい傾斜をジグザグと登っていく道で、春は桜が咲き、秋は萩の花が咲きます。夜はライトアップされこちらも綺麗です。
ふと横を眺めると長閑な田舎の風景の奥に金沢の街並み、そして白山の山々が見える。記念館に着く前に心が洗われる気がします。

桜並木を抜けると記念館が目の前に現れますが、まだ早い。
そこから階段を登って記念館まで。決して端を選ばぬように。端を選ぶと行き止まり。なるべく真ん中をお進みください。そう簡単にたどり着けないところが面白い。

哲学館

西田幾多郎について深く知ることが出来ます。「善の研究」で有名な幾多郎。哲学という私にはすこし難しいお題ですが、記念館を訪れることで哲学がほんの少し近くなる気がします。
とはいえ、建物内部も少し複雑な構造になっており、迷子にならないようにお気を付けください。哲学が理解できずとも建物だけで十分楽しめるのがこの記念館。気は抜けません。

瞑想の空間「ホワイエ」
瞑想の空間を囲む通路
空の庭(曇り)

コンクリートの建物と思いきや最上階はガラス張り。
四方八方ガラス張り。
「見ているようで見られている」を体感できます。

鈴木大拙館

石川県にはもう一人有名な哲学者がいます。
鈴木大拙は「禅」を広めた仏教哲学者。
西田幾多郎とは友人だったそうです。
鈴木大拙は金沢出身。ということで鈴木大拙館も金沢市にあります。
こちらは谷口吉生さんの建築。

水鏡の庭(春)
水鏡の庭(冬 モノクロ)

たまに波紋ができる仕組みになっています。
個人的に鈴木大拙館へ行くおススメのルートがあります。
石川県立美術館の裏に奥へと降りる急な階段があります。横に水が流れていてまるで森の中に来たかの様になります。階段を降りると梅園があり、そこ(緑の小路)を左に抜けていくと鈴木大拙館の裏側、ちょうど水鏡の庭をのぞける位置に出てきます。
金沢市内からまるで異空間に抜けていくような体験ができます。

梅園の梅


建物内部からの水鏡の庭


二人の哲学者
哲学は難しいけれど、どちらも素晴らしい建物でついつい何度も行きたくなります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?