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タイの食と観光に関する政策年表

年表

1990年代 
タイ政府とタイ観光庁がタイ料理を強調した観光運動を開始。

1994年 
”Amazing Thailand”マーケティング運動がタイで初めてタイ料理の認識を上昇させることに成功。

2002年 
”Thai Kitchen to the World”の取り組みを実施。
この取り組みを通してタイは”gastrodiplomacy”(その国の料理を対外的に推進する国主導の政策)の取り組みをはじめて行った国として評価されている。

2015年 
タイ政府は、『タイらしさ発見』キャンペーンを開始。
タイのgastrodiplomacyの原則に基づいてさらに発展させ続ける。

2016年 
タイ料理をタイのユニークな7要素の一つとして推進するため”Amazing Thai Taste”キャンペーン開始。
パッタイ、トムヤムクン、グリーンカレー、ソムタム、マッサマン、トムカーガイの6料理が強調される。 

2017‐2021年 
コミュニティベースツーリズムに伴って”村人から地元の生活を学ぶ”機会として強調されてきた地域の料理体験が観光スポーツ省の第二次国家観光開発計画で強化された。

2018年 
TAT(タイ国政府観光庁)のステレオタイプ化されたタイ料理の受動的な消費を超えることを強調するためのマーケティングキャンペーンの主要な要素の一つとして『Amazing Gastronomy』がある。

Tracy Berno, Glenn Dentice, and Jutamas Jan Wisansing. 2019. Chapter 2: Kin kao laew reu young (‘Have You Eaten Rice Yet’)?: A New Perspective on Food and Tourism in Thailand. Food Tourism in Asia 参照

参照論文の概要

Asian countries have for many years used cuisine as a platform to differentiate and promote themselves as destinations by inviting tourists to consume and ‘taste’ local culture. One country that has been particularly successful in promoting its national cuisine is Thailand. This chapter considers how Thailand has positioned its national cuisine to create a culinary brand identity and considers how this has been used to promote and shape tourism. Focusing on the role of rice in Thai culture and society, it is argued that although Thailand has been highly successful in creating a strong cultural and culinary brand through its cuisine, there are further opportunities to enhance and deepen tourists’ experience and understanding
of Thai culture though food. Specifcally, to understand Thai culture through its cuisine, one needs to also understand (not just eat) rice. Recent Thai tourism campaigns that invite tourists to explore Thainess through rice are discussed.

アジアの国々は、旅行者をローカル文化を消費し、「味わう」ことに招待し、各国を観光地として差別化しプロモーションするために長年料理を用いてきた。その国の料理のプロモーションにおいて特に成功している国はタイである。本章では、タイがどのように自国の料理ブランドアイデンティティを築いてきたか、また、それがどのようにプロモーションや観光を形づくるために利用されてきたかを検討する。タイ文化や社会における米の役割に焦点をあてて、タイは料理による強力な文化的、食ブランドの創出に成功しているにも関わらず、旅行者の経験と食を通したタイ文化の理解を推進、深化させるさらなるチャンスがあることについても議論する。特に、料理をとおしてタイ文化を理解するために、米についても理解しなければならない。旅行者を米を通したタイらしさの経験に招待する最近のタイの観光キャンペーンについて議論する。

参照

Tracy Berno, Glenn Dentice, and Jutamas Jan Wisansing. 2019. Chapter 2: Kin kao laew reu young (‘Have You Eaten Rice Yet’)?: A New Perspective on Food and Tourism in Thailand. Food Tourism in Asia

おまけ(タイ語と米)

挨拶(直訳=ご飯食べた?) キンカオヤンg
おかず ガップカオ
お腹すいた ヒウカオ
食卓を囲む ウォンカオ

カオ=米


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