スピ小の心得⑤ 四の五の言わずにちゃんと考えろ
Don't think, feel(考えるな 感じろ)
とは、ブルースリーが「燃えよドラゴン」で弟子に言ったセリフです。
それを都合のいいように解釈して、考えることを軽視するような言動を見聞きすることがしばしばあります。
この場面でなら、それは正しいかもしれないけれど、いつも正しいとは限らないので、使いどころは間違えないようにしたいものです。
私はむしろこちらの名言のほうが好きです。
「do. or do not. there is no try (やるか、やらぬかだ。ためしなどいらん)」
スターウォーズで、ルークスカイウォーカーを特訓している時に、マスターヨーダが言った言葉です。
それはよいとして。。。脱線しました。
この言葉については、またいずれ解説したいのですが、今日は思考の話なので、話を戻して。
「思考」のイメージは、「頭でっかち」とか「知識だけいっぱいある」とか「客観的」で「冷たい」とか「考えてるだけで何もしない」とか、わりとネガティブなイメージで持っている人が多いので、「感じる」ほうが血が通い、温かみがあり、価値が高いと思われるのかもしれません。
「思考」という言葉を変えてみます。
「認識」
「識別」
「直観」
「想念形態」・・・イメージやアイディアにもつながる
それらは、「思考」をつかさどる「メンタル体」というエネルギー体に関連しています。
しっかりとメンタル体を培わないと、本当の意味での「直観」を得ることはできませんし、他者を理解する「愛」の質につながることもできません。
シュタイナーは『自由の哲学』の中で、「思考」というものについて綿密に言及しています。
私たちは何かを評価したり判断し、それに基づき行動することを日常的にしていますが、「どのように考えているか?」「思考はどのように働いているのか?」と、思考していることについて観察することはありません。
評価や判断することは、現代社会の中では常に求められ続けていることかもしれませんが、自分がそれをどのようにやってるのか?に気づくことが、よりよく生きるために大事になってきます。
人間は物事を「好き嫌い」や、「自分にとって有用か否か」で判断するが、それは、この世界でサバイバルするためには仕方のないことだよね~、とゲーテは言っています。しかし、そのことが、人生を悪くもしているよね~、ということも言っています。
メンタル体を磨くには、判断を保留して、起きていることをありのままに観ることをします。外で起きていることも、自分の中で起きていることも、双方を観察する、観ることを、ちゃんとすることが大切です。
そのためには、次に書こうと思っている、自分のアストラル体の制御がとても重要になってきます。
(⑥につづく)
おまけ
認識~識別~直観の流れを鍛えるために、植物観察は修行としてもよいのです。マインドを調えるためのシュタイナーの世界観と植物の見方。