推手練習日記 自習_2
四正 将勁(リュイ ジン)
将勁は やってくる相手の勁に随いながら、これを横へ、後ろへ引っ張る勁力である。およそ相手がこちらに対し、掤や擠をしてきた時、こちらは、片方の手を相手の手首に粘着させ、もう一方の手を肘ないし腕に粘着させて、相手の動きの流れに随って、両横へ斜めに引っ張るが、要領をつかむならば、相手を前(こちらにとって後ろ)や横に倒すことも出来る勁法である。
将法で、片方の手を相手の手首に粘着させ、もう一方の手を肘ないし、腕に粘着させて流れに随い、将勁を使って相手の勁を横や前に向かわせて、もとの勁の方向を変えることを、すなわち「将化」という。ただし、同時に相手の勁の方向に随いながら、勁力を用いて、相手を更に前へ突っ込ませて相手をかわすならば、防御の中の攻撃の技法ともなる。
(略)
将法で初級者は往々にして綱を引っ張るようにまっすぐ引っ張って相手の力を受けてしまうが、まず、将し、それから将化することが大切である。
参考文献:太極拳推手規定套路 (監修:アジア武術連盟・中国武術協会
監訳・発行:公益社団法人日本武術太極拳連盟)
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