大津祭「宵宮」猩々山・西宮蛭子山・石橋山
猩々山
能楽「猩々」より考案。
むかし、唐の国の揚子の里に住む高風という親孝行なものがいました。
ある夜、夢に「揚子の町に出て酒を売れ」と教えられ、売っていると、海中に住む猩々から酌めども尽きず、飲めども味の変わらない酒の壺を与えられたといいます。
西宮蛭子山
古くから西宮の蛭子様を出して飾り、祀っていましたが後に曳山に載せるようになりました。鯛を釣り上げたえびすさんに商売繁盛を祈るといいます。
石橋山
謡曲「石橋」より考案。
大江定基入道寂昭が宋の国に渡ったときのお話しです。
天呂山に入り、文殊菩薩の浄土と伝えられている険しい石の橋を渡ろうとしたとき、獅子が現れて、牡丹の花に舞い戯れるのを見ました。
牡丹に狂う唐獅子で有名です。
ありがたいのはボランティアガイドさんがあちこちにいること。
マイクをつけており、「全ての山にはお話しがあって…」と由来を教えてくれたり、「明日も来られるようでしたら、お昼休憩に全部の山が並びますから、その時に天井や懸想品などをじっくり見ると良いですよ」などと、分かりやすく説明してくれます。