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村林放出も?! 1位は明大・宗山塁。《20年に1度級》を引き当てた2024年ドラフト一夜明けての感想

5球団競合のスーパースターが東北へ!

「2度目の優勝の道筋が見えてきた!!!」

20年に1度級と騒がれる今ドラフト最大の目玉=宗山塁(広陵高~明治大学)。

球界の勢力図をたった1人でガラリを塗り替える力を秘めた「2026年WBCの遊撃レギュラー候補」(※)を、5球団競合のすえ、森井社長が右手で交渉権を引き当てたとき、僕は掛け値なしにそう確信した。

※・・・野球太郎『ドラフト直前大特集号』の寸評

イーグルスが4球団以上競合したドラ1を当てたのは、2006年の田中将大(4球団競合)、2007年の長谷部康平(5球団競合)、2013年の松井裕樹(5球団競合)、2018年の辰己涼介(4球団競合)、2020年の早川隆久(4球団競合)に続く6人目となった。(6勝5敗)

2度目の優勝を獲りにいく時期は、2026~2028年あたりだろうか。

油の乗りきった早川と荘司がダブルエースで投手陣を牽引し、不動の主砲として安田が打線の中軸にドカッと座り(マスクもかぶってたら最高)、宗山もプロの水に慣れて覚醒の階段を登りあがり、辰己(FA流出やMLB挑戦なければだけど)や小郷がベテランとしてまた違った味をみせる30代前半。

そのころには1年前に指名した高卒投手3人組も1軍に出てくるだろうし。期待したい。

SNSトレンド入りした「球界の損失」

それにしても、12球団の1巡目が確定した直後、SNSでは「球界の損失」が一時トレンド入り。

3年連続4位で例年お家騒動の楽天が六大学のスター選手を引き当て、宗山と目玉の金丸夢斗(神港橘高~関西大)を3年連続最下位の中日が4球団競合で交渉権を獲得したことが、他球団ファンに揶揄されたものと思われる。さしずめ「猫に小判」ということなのだろうが、失礼な話ですね!

改めて今年のドラフトを振り返ってみよう。
12球団から支配下69名、育成54名、合計123名が指名を受けた。

2017年~ 支配下指名選手の属性

近年減少傾向にあった右投左打の復権

今年は左投手の支配下指名が9人と例年と比較してかなり少なかった。
ただし、9人中6人が2位までに指名されており、少数精鋭とも言えそうだ。

また、イチローの影響などで一時期一世を風靡したものの近年減少傾向にあった右投左打の野手が14人と復権してきた。

宗山は言わずもがな、仙台出身で楽天リトルシニアの第1期生でもあり、大崎中央高から富士大に進んだ麦谷祐介(オリックスのハズレ1位)も右投左打の外野手だ。

他球団を見渡すと、巨人が3位まで内野手を連続指名したり、阪神が指名した育成含めて9人のうち独立リーグから5人を指名したり、NPB2軍に新規参入したくふうハヤテ、オイシックス新潟から各1名が指名を受けたり、再建期にある西武が育成を大量指名するなど、独自色を出した球団も目立った。

そのなか、イーグルスは宗山含む支配下6人、育成1人を指名した。
事前報道にあったとおりの人数だ。

楽天イーグルスの指名選手一覧

2位~4位は即戦力投手

1位で鳥谷クラスを当てた楽天は、2、3、4位と立て続けに投手を指名。
大学、大卒独立リーグ、大学と即戦力3枚を補充した。

楽天のチーム防御率は3年連続パリーグ最下位。

某シンクタンクで確認すると、今季の楽天投手陣は2014年以降の132球団中、フライを打たれた頻度が3番目に多く、三振率16.5%はワースト6位という結果だった。

つまり、世間は超投高に針が振れたのに、楽天投手陣だけは自己完結アウトがとれず、長打リスクを秘めたフライを数多く打ち返され、チーム防御率は3.52から3.73へと悪化するという、ハイリスクの投手陣と化してしまっていた。

だから、2、3、4と即戦力投手を当てた判断は妥当と言えそうだ。

2位・徳山は今後比較されそう…

2位・徳山一翔(鳴門渦潮高~環太平洋大学)は最速153キロ右腕。中日が念入りに追いかけていた逸材の1人だ。侍ジャパン大学代表候補の経歴を持つ。ストレートのキレが素晴らしいという。

球歴を確認すると、先発も救援もどちらも経験あるとのことなので、三木監督がどう使っていくのか楽しみだ。

ただ・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2024』でどうぞ。

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