【他喜力を磨き続ける】
今日は『他喜力を磨き続ける』
についてお伝えしていきます。
「西田文郎」さんが
提唱されている概念で
私が管理職時代
行き詰まっていた時に
上司から教わった事でもあります。
「他喜力」とは字のごとく
他人を喜ばせる力です。
人間は依存、自立
相互依存の順番に
関係性を築いていきます。
赤ん坊や子供の頃は
両親や社会に依存しています。
決して悪い事ではなく
依存する事で安心・安全を
感じる事ができます。
依存せずに強引に自立しようと
すると葛藤、摩擦が生じます。
何はともあれ私自身
依存を嫌っていた
張本人です。
自立こそ人間が
生き抜く上で
大切な考え方である。
他人に依存するなんて
言語道断である。
独立自尊、唯我独尊等の
四字熟語だけ豪語する
暴走族のようです(笑)。
真意を理解せずに
カッコだけつける
愚か者です。
血気盛んで融通の利かない
石頭状態が後に手痛い状況に
なるとは思ってもいませんでした。
学生時代から独立して
何かを起こそうとする意識は
強く抱いていました。
海外に渡航して絶対に
大物になってやるんだ!
と息巻いていました。
独立開業や管理職責任者として
形式上自立はしています。
しかし
形だけの自立であって
真の自律はできて
いなかったのです。
なぜなら自分だけが
満足しているに過ぎず
他者や社会には何一つ
貢献できていないのです。
管理職時代、上司に
「なぜ行き詰まっているか分かりますか?」
と聞かれた時に
即答できませんでした。
すぐに自己責任として
自分の非力さを認めれば
自然に答えは出ていました。
私は自己防衛して
他者や社会に
責任転嫁していました。
情けない限りです。
これが言い訳中毒になる
典型例だど痛感しました。
自分だけが
得をしたい
楽をしたい
満足したい
成功したい
etc
自分だけにフォーカス
していたのです。
まさに「他喜力」が
完全に抜け落ちていました。
私が見落としていた要因です。
上司は他喜力を諭すように
教えてくださいました。
相手が喜ぶ事をしていれば
見返りなんか求めなくても
自然と自分に返ってきます。
相手に期待をする事や
見返りを求める事は
相手をコントロールしようと
しています。
相手はコントロールせずに
自分をコントロールするのです。
前回の『もったいないを活かす』で
お伝えした
欲しい物を手に入れたければ
必要な物から手に入れると
同じ原理です。
自分の事は自分で満たしつつ
相手に得する事をひたすら
考え続けていくのです。
元なでしこジャパン
キャプテン澤穂希選手が
ワールドカップで優勝した時に
仰ったコメントが秀逸です。
他喜力を物語っています。
以下引用です。
「私たちがここでしているのは
ただサッカーの試合をすることではなく
それ以上の意味があることだと思っていました。
もし、私たちが優勝することで、震災で何を失ったり
誰かを亡くしたり、自ら傷ついたりした人を
ひとりでも一瞬でも慰めることができたなら
そのとき私たちは何か特別なことを
成し遂げたといえます。
つらい時期を経て、それでみなさんによろこんでもらったり
みなさんを元気つけることができたのなら
私たちがしてきたことは成功したといえるでしょう。
日本は傷つき、大勢の人たちの生活が脅かされています。
私たちがそれを変えることはできませんが
それでも日本は復興に向かっています。
今日の試合は、私たちが日本を代表し
決してあきらめない姿を示すチャンスでした。
優勝は私たちにとって夢のようなできごとです。
そのよろこびを日本のみなさんにも
分かちあってほしいと思います」
他喜力のお手本とも呼べる
和の心が詰まった言葉です。
相手を喜ばす事は
難しい事ではありません。
ごく身近なところから
何でもできます。
トイレの清掃員さんに
「いつも助かっています」
「ありがとうございます」
パートナーに
「美味しいご飯が食べれて
本当に嬉しいよ」
仕事で先読みして手伝いをする
誕生日にサプライズをする等
笑顔のひと言や行動が
バタフライ効果を生みます。
「何やっても上手くいかないなぁ」
「何で自分ばかり損するのだろう」
もし上記のように呟いているなら
「他喜力」が欠けている状態です。
自己責任として認識する事が
重く感じるのであれば
まずはどうすれば上手くいくかを
目的論で考えます。
自分で承認欲求を満たせるように
なってから他喜力を活かす方向に
舵を切っていけば良いです。
コップの水を周囲から
注いでもらうのではなく
自分で注げるまで
自制心を磨いていくのです。
自分で責任を持った瞬間に
それこそ自立・自律できます。
モヤモヤしたり
何かにつまずいている時は
自分の視点ばかりに
重点を置きがちです。
そんな時は他喜力を思い出し
相手を喜ばせる事に
専念してみると良いです。
人にも物にも他喜力を
活用していきます。
今日も読んでくださって
ありがとうございます。
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