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【自分の中にだけ「絶対」を持つ】
今日は『自分の中にだけ「絶対」を持つ』
についてお伝えしていきます。
昔勤務していた会社の上司が
「絶対」という言葉を口癖で
使っておられました。
冗談で仰られていましたが
これがまさか学びに繋がるとは
想像もしていませんでした。
私も学生時代血気盛んな頃は
自分が「絶対」に正しいのだと
強烈に自己主張していました。
是が非でも
自分の意見を捻じ曲げない
意志の強さがありました。
自分の考えに賛同しない事は
おかしい事であると
思っていたくらいです。
一歩間違えれば
洗脳されていた
可能性もあります。
良く言えば
確固たる信念が強い。
悪く言えば
ただの頑固者。
紙一重のところを
渡り歩いていました。
人はなぜ「絶対」という概念を
持ち出してしまうのでしょうか?
考えられる理由として
自分が信じている事を
否定されたくない。
自分が他者よりも
優れている事を
見せつけたい。
自分の事を
理解してもらいたい。
etc
安心・安全・安定の中で
承認されたいという
欲求があります。
人間は自分が1番可愛い
と思う生き物なので
承認欲求は尽きないです。
これは人類にとって
永遠のテーマかもしれません。
そして
「絶対」を振りかざし
相手に押し付けていくと
昨今のような分断と対立が
起きてしまうのです。
政治、経済、教育、医療等
あらゆる分野において
「絶対的」な答えを
求められる事が
多々あります。
「絶対」に
この考え方で進まなければ
日本は沈没してしまう。
「絶対」に
この論拠で挑まなければ
他社に負けてしまう。
「絶対」に
義務教育を受けなければ
社会で活躍出来ない。
「絶対」に
病院で医師に処置して
もらわなければ
命の危険にさらされる。
1度や2度どこかで
聞いた事がある文言です。
「絶対教」という宗教に
浸かっている状態です。
もちろん瞬時に判断して
決断が必要となる場面も
あり得るでしょう。
白黒はっきりさせて
決着しないと大勢の人は
殆ど納得しない。
緊迫した状況下では
曖昧な考えは許されない。
そう捉えても致し方ない。
「絶対」を掲げる事によって
葛藤に苛まれて
苦しくなっています。
生まれ育った環境や
周囲との付き合いによって
慣れ親しんだ考え方や習慣を
それぞれ持っています。
食事の味付けから
言葉遣いに至るまで
全て異なります。
全部同一ではないのです。
にもかかわらず
自分と同じにしなければ
疎外されていると
「恐怖」を感じています。
「勘違い」しているだけです。
それを誤って敵視して
攻撃を始めていくのです。
本当は敵なんか居ないのです。
自分で勝手に見えない恐怖を作り
批判されていると思い込み、怯え
いつの間にか戦っているのです。
※支配者達が意図的に恐怖を作り
大衆を扇動して隷属させる
「マッチポンプ」方式が
行われている事は事実です。
仕掛けられた舞台で
踊らされている事に
気が付いて脱却しない限り
一生支配されるがままです。
ではどうすれば
良好な状態を
築けるのでしょうか?
実に簡単です。
それは
相手に「絶対」を
押し付けない
自分の中にだけ
「絶対」を持つようする
です。
要は自分の心の中で呟く
もしくは独り言で発する
ように努めるのです。
自分に対して掲げている
目標・目的を「絶対」に
実現すると言えば良いのです。
一人きりになって
お風呂や自分の部屋で
コミットメントします。
孤独や独りぼっちになる事は
とても良い事なのです。
寂しいだけの理由で
繋がりを求め過ぎると
依存中毒に陥ってしまいます。
「構ってほしい」(構ってちゃん)
「自分は見捨てられている」(拗ね男・拗ね女)
程々に寂しさを
癒してもらうように
留めておいたほうが賢明です。
また風の時代は「多様性」が
「絶対」に求められると
思い込んでしまうと危険です。
時代が変わるから
過去の遺物は
きれいさっぱり忘れて
何でもかんでも変えよう。
これも極端過ぎるので
適度に残しつつ
変える事が大切です。
自立・自律と依存の
バランスを整えるためにも
程良い「孤立」は必要です。
そういった観点で
風の時代は中性状態に
なるのではないかと
思われます。
仕事、私生活においても
「絶対」の押し付け合いが
ミスコミュニケーションになり
敵対関係を作っています。
会社で上司が部下に対して
相手の状況を鑑みずに
自分の基準だけを要求するので
部下は動いてくれません。
家庭で親が子供に対して
教育と言う名の決めつけで
叱るだけなので子供には
全く響かないのです。
思っている以上に
「絶対」中毒・宗教に
洗脳されています。
周囲に対しては
「絶対」の固定観念を
一旦脇に置きます。
すると自分が知らない世界観を
理解出来るようになっていきます。
決めつけ・偏見が多いと
「絶対」中毒・宗教から
脱却していくのは
時間がかかるでしょう。
それだけ信念体系が強いので
中々動かしづらいのです。
いきなり中庸的な視点で
捉えていく事は
ハードルが高過ぎます。
最初は
「そういうものだなぁ」と
思うくらいで良いのです。
無理に取り入れようと思わず
軽く認識する程度です。
承認してみる事に
大きな意義があります。
正直苦痛で嫌悪感が
あるかもしれません。
徐々に「色眼鏡」を
外していくうちに
寛容な気持ちが
芽生えていきます。
「絶対」に関してのアプローチは
1.「絶対」は相手に押し付けない
2.「絶対」は自分の中にだけ持つ
3.相手の視点(世界観)を承認する
普段のコミュニケーションから
すぐに実践出来ます。
まずは相手の話を
聴くだけでも
十分に効果があります。
「絶対」を上手く
使い分けていきましょう。
今日も読んでくださって
ありがとうございます。
追伸
あなたの
「絶対」エピソードを
お聞かせください。