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【いきなりプロポーズは控える】

今日は『いきなりプロポーズは控える』
についてお伝えしていきます。

もし路上や施設内等で
見ず知らずの人に突然
プロポーズされたとしたら
どうでしょうか?

殆どの方は驚いて
何を言っているのだろうかと
疑問に思い拒否するのでは
ないでしょうか。

余程の変わり者か
理想的な好みのタイプで
ときめきを感じたら
即答するかもしれません。

※ナンパや声がけにおいて
 コミュニケーションスキルが高く
 その日のうちに親密な関係に
 発展する事は除外します。
 

お見合いや政略結婚でも
ある程度の情報共有をして
双方が認識している状態です。

全く知らない事は無いです。


恋愛や結婚において
信頼関係が出来ていなければ
ずっと一緒に居ようとは
思わないはずです。

周囲や世間体を気にして
惰性や妥協で仕方なく
付き合おうとすれば
破談は確実です。


しかし、ビジネスになると
「お金」による利益が
関係してくるので
打算的になりがちです。


例えば

私が世界のどこにもない
オリジナル電化製品を作り
いきなり100万円で
セールスするとします。

路上やオンライン上
SNS媒体等を駆使して
集客活動をしていきます。

いかにも独自性や限定性を謳い
価値があると宣伝しています。


ではこれを初めて見聞きした人は
どう感じるでしょうか?

恐らく

「一所懸命必死にセールスしているね」

「ふーん、そうなんだぁ。高いなぁ」

「私には関係ない商品かな」

「あっ、そう。だから何なの」

etc

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口には出さなくても
内心冷ややかに
感じています。

知名度の高い大手企業等や
自分にとってメリットがあれば
飛びつくかもしれませんが
大半は素通りしていくでしょう。


本人は至って普通の感覚で
セールスしています。

「最高品質で入手困難な優れモノだ」

「大手メーカーには無い独自性がある」

「高価だがそれだけ中身が良く安定している」

etc

自信満々にアピールしています。


もっと極端にすると
道端でばったり出会った人に
私の電化製品は機能満載で
素晴らしい品質です。

100万円で
少々値は張りますが
お勧めします。

ぜひいかかですか?

とダイレクトに
問いかけるようなものです。


あるいは
路上で好みの女性に
突然声がけしたとして

自分は全身筋肉ムキムキで
体脂肪率も10%以下で
20代前半の肉体です。

この鋼鉄の身体を使って
貴女を絶叫させるくらい
気持ち良くして満足させるので
ぜひロマンティックしませんか?

と失礼極まりない事を
ずけずけと言うようなものです。


あり得ないと思われますが
現実行われています。

お客さんの視点では

「あなたは一体どこの誰ですか?」

「売り込みだけのセールスマン?」

「突然高額商品を売り付けて何か怪しい」

etc

疑問点だらけです。


セールスが悪いのではなく
段階を経ずに
売り込んでいるので
相手は不快に感じます。

大金を持った事が無い人が
宝くじやギャンブルで
高額当選してすぐに
使い込む場合を除き

高額商品に関係なく
自分本位に
押し売りされたら
購入しようとはしないです。


『商品とサービスは壁』参照。


商品とサービスは壁でもあり
自分自身でもあります。


つまり図式化すると

お客様⇒|商品(自分)|⇒結果


となります。


自分を壁で終わらせているのが
上記の自分勝手に売り込みを
している事です。

非常に勿体ない事です。


主役は自分ではなくお客さんです。
スポットライトは相手に当てます。

自分に当てて目立つと
相手の求める結果から
遠ざかっていきます。

過去に鍼灸整骨院を
開業していた時が
まさに自分に光を
当てて自惚れていました。


「私の治療技術は凄いぜ」

「私の腕にかかれば完璧に良くなる」

「私のおかげで状態が改善している」

愚か者でしかありません。


商品・サービスは自分
である事を大きく
勘違いしていたのです。

お客さんに結果を約束するまでの
橋渡し役的存在(仲介者)であって
主人公ではありません。


注)但しこれは初期段階(フロントエンド)で
 新規顧客(見込み顧客)を集客する概念で
 既存のリピーター顧客には自分の存在を
 より深く認識してもらう事が必要です。

 真のリピーターは
 誰が提供しているか
 信頼出来るかを確認しています。


自分自身を知ってもらう以上に
お客さんと信頼関係を築く事で
自分の認知度を無理なく自然と
広げていけるようになります。

ややマーケットイン的な視点です。

お客さんが求める
理想や結果に対して
リサーチして
価値提供します。


その点アーティストやクリエイターは
ほぼ自分自身が商品・サービスです。

プロダクトアウト寄りの発信ですが
ファンとの信頼関係があるので
自動的に契約が成立します。


アーテイストがファンに向けて
私の熱烈なファンになってほしいと
直に語りかける事は少ないです。

うっとりしてぐいぐい惹かれる
魅力的な存在であればファンも
承諾するかもしれません。

それでも何度か見聞きしてもらい
自分の波長と合うか検討して
信頼して安心出来ると
認識した瞬間にファンになります。


風の時代はますます
アーティストや
クリエイターの存在が
注目されていくでしょう。

弁証法的かもしれませんが
マーケットインと
プロダクトアウトの融合が
新時代の鍵になるかもしれません。


欲しいし必要であるところが
重なり合う商品・サービスを
価値提供出来れば最強です。

それには時間もかかります。

信頼関係は一朝一夕で
出来るものではありません。

“信頼を積み重ねるのは20年間かかるが失うのは5分だ
 もしそれを弁えていれば行動が変わってくるものだ”
               by ウォーレン・バフェット


「誠実性」:思考・感情・発言・行動が一致する
      嘘をつかない
      約束を守る

「継続力」:長期的視点で俯瞰して行動する
      途中で放棄しない

「忍耐力」:粘り強く諦めない
      短期的欲求を追求しない


この3つを兼ね備えて
信頼関係は築けていけます。


インスタント感覚で
時間短縮して
提案したところで
没落するのがオチです。

「いきなりステーキ」が
あるじゃないですか(笑)
と突っ込まれるかもしれませんが
主旨が異なるので割愛します。


ビジネスは恋愛と同じです。

にもかかわらず
多くの提供者はいきなり
自分の商品ばかりを
売り込んでいます。


インターネットが
導入されて間もない頃や
広告宣伝が少ない時期は
上手くいったかもしれません。

これだけ情報が浸透していると
消費者側も見慣れています。

明らかな誇大広告や
露骨に恐怖を煽る宣伝は
逆効果になります。


プロポーズも同様です。

例え自分が心から本気で
想っていたとしても
自分本位止まりです。

信頼関係が出来ていない状態で
プロポーズしたところで
相手からすれば
ただの迷惑行為です。

お互いに何も知らない状態で
急展開していくと後々
悲惨な状況に陥ります。


もし行き詰まっていたら
恋愛や結婚に置き換えて
信頼関係が出来ているか
見直しをする事です。

じわじわと時間をかけてでも
生涯お付き合い出来る関係性
であれば双方がWin-Winで
長期的に繁栄していきます。

焦らずコツコツと
積み重ねていきましょう。

今日も読んでくださって
ありがとうございます。


追伸
あなたの
「いきなり○○」を
教えてください。

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