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300p以上の本はハズレが極端に少ない件について
私は読書が趣味で、今まで書店で数多くの書籍を手に取って来たし、多くの本を買ってきた。そんな中、最近あることに気づいた。人生を変えてくれる本は300p以上のものが多い、ということに。今回はそれがなぜかを説明していこうと思う。
序章~マルチポテンシャライトな私~
私は新設の学部で統計学を学んだのだが、プロになれる自信が今一つつかず、さらに多くの興味を持ったこともあり、現在アルバイト生活をしながら読書をする、といった生活スタイルになっている(他にも多くの出来事はあるが)。ところが、多くのことに興味を持ちすぎて一つ一つの分野はプロレベルに達しておらず、それを極める度胸も実力もなく、やや不安に感じている(そもそもお金が必要だし)。
私自身もそのユニークさなどによって気の合う人くらいはできるのだが、どこか器用貧乏な気もする。情弱よりは賢いけれど、どこか各専門分野のプロレベルには達していない感じ。そしてそのような特性は長くは続かないと感じている。
生活するには多くのお金が必要だし、苦手なことだって克服していかなければならない。そして何より、自分自身がどこに向かっているか分からなくなり、どこか小粒人生になっている感じもするのだ。
これではお金があってなおかつさまざまな目標を持っている人には全然敵わない。経験できることが人生全般で10倍以上違ってくると思う。それどころか一般人に比べてもかなり負けるのではないかと思う。
そもそも私はフリーターであり、こんな生活は長くは続かず、いつかは破綻するのは目に見えている。生活が破綻したときの衝撃は大きい。
私はアスペルガーでもあり、一度精神的・肉体的に乱れてしまうと一気に状況が悪化する可能性がある。「情弱よりは賢い」と悦に入るしか自分を保てなくなり、それは非常に望ましくない結果を引き起こすだろう。
しかしながら、そんな中で私はある一定の人生に変化をもたらすものを大切にしてきた。それらはマルチポテンシャライトの私の人生の中核を創っていくものでもあり、今後も非常に大切にしていきたいと感じているものだ。その一つが、今回紹介する300p以上の本だ。(※他にも私は数多くの体験をしてきた。具体的には東京の飲食店巡り、地雷系の曲などで、私の人生において「時代」を作ってきた。)
本論①本の紹介
具体的には、以下の3冊が相当する。
池田貴将『逆襲のビジネス教室 ニューヨークのエリートたちが読んでいる海外ベストセラービジネス書50冊の要点をまとめた本』(384p, 1848円)
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堀内勉『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』(488p, 3080円)
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本の要約サービスflier編集部『必読ベストセラーを超要約! ビジネス書大全:一生モノの仕事力が身につく名著100冊を1冊にまとめてみた』(432p, 2090円)
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本論②300p以上の本の特徴
①知識が断片的ではなく、網羅的(しかも専門書のように難しくはない)
②読むのに1週間以上かかる(しかも値段も1800円以上する)
本論③「①300p以上の本は知識が断片的ではなく、網羅的(しかも専門書のように難しくはない)」について
これが300p以上の本の根本的な特長だ。
一般的な本だと間違いなく断片的な知識しか得られない。良くてバラエティー番組を見ているくらいのコスパの良さ、という感じか?
以下、私が最近読んでいる本をいくつかピックアップしてみる(タイトル等は省略)
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これらの本は書店で立ち読みするだけでもかなり元が取れると思う。仮に興味本位で買って読んだとしても、数ヶ月後~一年後にはほとんど忘れていて、少しの記憶しか残らないのではないか?
その時読み返したとしても一からまた楽しめるかもしれないが、どこか趣味や娯楽のレベルで終わってしまっている感じもある。「これでは人と会うのと変わらないな」「それはお金を持っている方が有利で、今することなのか」「ブログやYouTubeでも良さそうだ」「現場の力、著者の専門性にはかなわないな」といった感想が常につきまとうのである。
もちろんこれらの本が不要だとは思わなくて、むしろ知的好奇心を満たすにはとてもいいことだとは思うが、それではどこか人との差をつけるのが難しくて趣味を言われても反論できないようなもの足りなさもある。
また、300p以上の本についての詳細は後述するが、専門書より分かりやすいというのもいい。
専門書というのは究極、「大学の専攻で習う本」といえる。当然、一冊読んだだけでは身につかないし、そんな本を自力で読むのもよほどのマニアや研修生でもない限り難しいだろう(多少要点を掴むことくらいはできるかもしれないが、いわゆる情報を得ることが好きな消費者のようになってしまっていると思う)。
そして、当然「お金」にも結び付きにくい。というか多額のお金を払わなければならない。将来プロとしてお金を稼ぐために出版されているわけだから。実際読んでみたら分かるがディティールがすごくあり、ひたすら暗記との戦いで、「(大学のレポートのように)点数を付けてもらうことが望ましい世界線」にある。これでは体力も非常に必要だし、(プロになるのでもない限り)有限の人生で好きでもないこともをしている時間はないだろう。素人にとっては「贅沢」「貴族のモノマネ」といった感じだ。
まぁ、個人的には、大学のリベラルアーツの講義で軽く触れるだけで十分だと思っている。お金を払って他者のサポートを得ながらプロの世界を少し齧る、という選択肢も決して無駄にはならないと思う。マルチポテンシャライトは異分野の知識を結びつけることが得意だと言われているし。
(また、これから紹介する300p以上の本は専門書のブックガイドや骨太な教養書ともまた違うと個人的には思っている。「専門家になるための〇〇ガイド」は大学のシラバスのようにプロになるための案内書であり、当然ながら「専門書を読まなくては」というプレッシャーを与える。専門家が主で、ブックガイドが従といった想念を抱かせる。「大学4年間で〇〇が学べる本」といった本も同様だ。それらは一つ一つのテーマが軽く、どこか専門書の下位互換、という気がするのだ。骨太な教養書も難易度は高いだろう。)
私は、300p以上の本の特長は「その人の世界観」がギュっと凝縮されているところにあると思う。書下ろしには絶対できない、また、単なるミニコラムの寄せ集め以上の何か、のものである。
私はTwitter上でかなり教養のある方とやり取りをしたことがあるのだが、好きな人の世界観を知ることは非常に楽しいし、一生ものだと感じる。
その内容についてはぜひ自らの手で読んで実感していただきたい。
実際私はこれらの本によりビジネス書を見る目も変わったし、(できるところまでいいから)世の中に対してもっと深く知りたいとも思うようになった。
数多くあるビジネス書がどれほどの立ち位置にあるのか、も何となく分かり、安易な自己啓発書に流されず、むしろそれらの本も一歩引いて良さを見ることができるようになったと思う(皮肉ではなく)。
本論④「②読むのに1週間以上かかる(しかも値段も1800円以上する)」について
そして、これらの本は人生において「プロジェクト」のようなものなのだ。
他の本に関しては「そういえばあんな本を読んだ」「ためになったな」と思うくらいで、人生に本の少ししか影響を及ぼさない。(趣味、といっていいくらいで、これでは一般人と差をつけるのも難しく、これらの本を読んでばかりではどこか人生が不安定に感じるだろう。人生の状況が悪化したときに「もっと大事なことをしておけばよかった。やはり趣味は報われない」と投げやりになってしまうリスクもある。
余談だが、マルチポテンシャライトはさまざまなことに手を出すが、それらは決してデタラメに行っているわけではない。もしそうなら、手当たり次第、好きなことにお金を使って、異性と遊び、何も学ばずその上簡単にお金が尽きると思う。
もちろんそういう面もなくはなく、お金や睡眠に気をつけていれば、大成する可能性もある。
しかし、ここで言いたいのは完全にデタラメであるわけではなく、意識的にも無意識的にもマルチポテンシャライトには計画のようなものがあるということだ。
乱雑さだけでは一年後振り返ったとき「色々なことをしたな・・・」という印象しかなくなり、むしろ未来に対してだんだん不安を覚えてくることだろう。
というか、仮に、どんなに乱雑に行動してもどこか核のようなものは現れてくると思う。逆に計画的に行動してこそ、より多くの興味を持つこともできると思う。つまり両者は表裏一体と言える。
300p以上の本はまず、読むのが非常に大変である(当然ながら値段も高い)。手に取ってみれば分かるが、一日で読めるシロモノではない。最低1週間はかかる。段々と齧っていくイメージだ。項目に関しても、一日〇つとか、少しずつ読んでいかないと絶対に消化不良になる。それが前述の本との違いである。それらは要点を掴める上、似たようなことが固有の体験とともに述べられているだけであり、そういう意味で主張を述べる評論本などは新書に向いているのだろう。私は、比較的簡単な本と専門書の中間的な立ち位置にあるため、これらの本は非常に人生でためになると体感的に思う。
専門書よりは早いペースで楽しく読み進められる。いわば1本2000円の映画を見る感じ、
※この後マルチポテンシャライトについての総括に入ります!
ここから先は
¥ 500
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