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福山の旅♡願いが叶った『鞆の浦』と『汀邸遠音近音(みぎわてい をちこち)』

おはようございます。 ゆかりえです。

5月末に夫と1泊2日で福山に行ってきました。
目的は、バラ公園のバラを見たかったのと、鞆の浦にある旅館『汀邸 遠音近音(みぎわてい をちこち)』さんに泊まる事。

何年か前より死ぬまでに絶対泊まりたいと思っていた『汀邸 遠音近音』さん。
全室温泉露天風呂がついており、小学生以下の子どもは泊まれない大人の隠れ家的な旅館です。

遠音近音さんは、音を感じてもらう宿。
“遠音近音”という言葉には、遠くから聞こえる音と近くから聞こえる音を楽しむという意味があるそうです。
この建物を改修している際に見つけた掛け軸にあった、帆聲(はんせい)という方の歌からとって名づけたらしいですが、名前の由来としてだけでなく、その言葉がこの宿の概念ともなっているそうです。

確かに一晩中、波の音がしていました。
波の音が子守唄のように優しくて癒されました。

『汀邸 遠音近音』 入り口
『汀邸 遠音近音』ベランダ側
客室には、手引きミルとコーヒー豆が置いてあり感激しました!
ベランダからの眺め 目の前は弁天島
ベランダから見た朝日

通常、ひとり一泊2食付きで一番安いスタンダードツインでも3万5千円〜4万円はする高級な旅館ですが、じゃらんのポイントとクーポンを使い二人で6万円弱で泊まる事ができました。

福山駅から鞆の浦までは、車で30分。
私たちは旅館のシャトルバスを利用しました。

チェックイン後は、旅館でいただいたマップ片手に散策。
鞆の浦も初めての訪問だったので、有名な場所を中心に回りました。

鞆の浦 手作りイラストマップ

歩いている途中で、行きたい場所がわからなくなり夫婦でキョロキョロしていたら、そこへ小学校帰りの中学年〜高学年の男の子が声をかけてくれ、一緒に探してくれました。

住んでいる人より観光客の方が多いと思われる鞆の浦の小学生は親切で、たぶん迷った観光客の道案内に慣れているのかな。

結局、行きたい場所は見つからなかったけれど、小学生の男の子を連れまわす訳にも行かずお礼を言って帰ってもらいました。が数分後、ランドセルを家に置いて私たちを追いかけて戻ってきてくれました。

走ってきたのでしょうね。汗びっしょりでした。
それには、私たちもびっくりしました。
男の子には「たぶんここだと思うから大丈夫」と伝え、戻ってきてくれた事にお礼を言いました。

そして優しい男の子との出会いも、私たち夫婦共通の思い出のひとつになりました。
鞆の浦は、子どもまでが優しい人情味あふれるレトロな港町でした。

鞆の浦と言えば、いろは丸事件が有名ですよね。
坂本龍馬と海援隊の名が世間に知れ渡った事件と言ってもいいでしょう。

いろは丸事件とは
1867年(慶応3年)4月23日、坂本龍馬率いる海援隊の「いろは丸」と、紀州藩船「明光丸」が瀬戸内海の六島沖で衝突。
鞆の浦へ曳航される途中にいろは丸が沈没した。
この「いろは丸事件」発生によって、龍馬と紀州藩との談判は、鞆の浦で4日間行われたが決裂。その後、龍馬は万国公法に基づいて紀州藩から多額の賠償金をとることに成功。

いろは丸事件の際、龍馬たち海援隊は商家の桝屋清右衛門宅を、紀州藩は円福寺を宿舎として利用し、魚屋萬蔵宅と対潮楼で談判を行いました。
鞆の浦には、龍馬が上陸した当時の港や商家、寺院などが残っており、
当時にタイムスリップしたような感覚が味わえます。
1988・89年と2005年には海底調査が行われ、いろは丸の数々の遺品が引き揚げられたそうです。
いろは丸は今も、福山市宇治島沖水深27メートルの海底に沈んでいるそうです。

ふくやま観光・魅力サイト 「えっと福山」HP↓

いろは丸事件の際,紀州藩の宿舎として使用された円福寺は、旅館のすぐそばにありました。細い路地を進み、石段を上がった先に建っています。
ここで、崖の上のポニョならぬ崖の上のニャンコが数匹、ひなたぼっこしていました。


ジブリ映画『崖の上のポニョ』の聖地巡礼したい方はこちらでどうぞ↓

私たちが今回訪れた場所

常夜燈
海岸山千手院 福禅寺
福禅寺の龍の手水舎
「ユネスコ世界記憶遺産登録」「日本遺産認定」 福禅寺『対潮楼(たいちょうろう)』

『平成いろは丸』に乗って、仙酔島へ。
乗船時間は約5分です。日中は1時間に3本のペースで運航しています。

平成いろは丸
いざ、船内へ
『平成いろは丸』船内には、龍馬ゆかりの地紹介パネルや写真などが展示されています。
船から見る弁天島
弁天島の後ろに仙酔島
仙酔島案内図
仙酔島の海岸
仙酔島散策途中で見つけた看板

TVドラマ『流星ワゴン』では、実在しない架空の銀行『福山銀行』として登場しましたが、実際は「しまなみ信用金庫鞆支店」です。 こちらの建物は元は鞆信用金庫本店で昭和13年(1938)に建てられたものだそうです。↓

しまなみ信用金庫 鞆支店
桝屋清右衛門宅(ますやせいえもん)

渡船場近くのお土産屋さん「入江 豊三郎本店 渡船場店」で保命酒アイスをいただきました。

鞆の浦には、保命酒屋さんがたくさんあり興味はありましたが、保命酒を買うというほどまでもないなと思っていた所、保命酒アイスがあったので食べてみました。
アイスは普通に美味しかったです。(笑)

さらに保命酒の試飲までさせてもらえました😀
保命酒は、夫いわく養命酒のような味との事です。
私は養命酒の味はわからない。💦

目の前は対潮楼(たいちょうろう)です。
対潮楼(たいちょうろう)を眺めながらのアイスは格別でした。

またこちらのお店で購入した「味醂(みりん)」は、スーパーの味醂より料理にコクが出るので買って良かったお土産のひとつです。

入江 豊三郎本店 渡船場店
鞆の浦で購入した味醂(お店の通販サイトでも購入できるようです)

味醂について
本みりんは糯米(もちごめ)、麹米(こうじまい)(粳米(うるちまい))及び焼酎の三つの主原料で作られます。
アルコール分は約14%で清酒より1~2%低めです
みりんは戦国時代から有り、甘いお酒として飲まれていました。江戸時代になって料理用として徐々に使われるようになり、現在は専ら調味料として使われています。
保存は開栓後も常温でよく、賞味期間はラベルに記載されています。

入江 豊三郎本店 通販サイトより

翌日は、お昼過ぎまで鞆の浦でブラブラし、旅館のシャトルバスで福山駅まで送っていただきました。

何年も前から行きたかった鞆の浦『汀邸 遠音近音(みぎわてい をちこち)』さんに泊まれた今回の旅行は、一生忘れられない旅となりました。


本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました⛴️

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