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続けてよかった新入社員インタビュー動画 ~ 社内コミュニケーションの改善にとどまらない意外な効果

イー・エージェンシーで広報・PRを担当している甲斐大樹です。
コロナ禍のなか2020年よりリモートワークを中心とした働き方に変えたイー・エージェンシーですが、リモートワークとなったがゆえの課題もありました。オンラインによるコミュニケーション面での課題や、自宅にこもることによる運動不足等の健康面での課題などです。こうした課題は、リモートワーク導入当初のアンケート結果にも表れていました。これらを解消するため、私たち広報・PR担当も所属するコミュニケーションデザイン部では、これまでさまざまな取り組みを行ってきました。


満足率80%以上でもリモートワークには課題がある

リモートワークのさまざまな課題に取り組む!

以上の記事でもご紹介したように、リモートワークの課題に対応するため、オフィスのリノベーションや、オンラインイベント、クラウド環境の整備、セキュリティの強化、ワーケーションの導入などを実施してきました。その結果、イー・エージェンシーでは全国どこでも就業可能な遠隔地勤務制度を採用することにもつながりました。リモートワークをメインとして、場所に制約されず、育児や介護とも両立しやすいような柔軟な働き方を支援する方向へ進んできたと言ってもよいかもしれません。

さて、実はまだ他にもやってきたことがあります。今回はそのひとつ、新入社員インタビュー動画と、その意外な効果についてご紹介したいと思います。

新入社員インタビュー動画で、リモートワークの社内コミュニケーションをより活発に

リモートワークが常態化したことにより、いちばん問題になったのは、コミュニケーションがとりにくいということでした。何年か在籍しているスタッフ同士でさえそうなのですから、特に新入社員の場合は、本人にとっても受け入れる側にとっても大変です。おたがいの”顔が見えない”という問題は、社内のコミュニケーションの質と量に大きな影響を及ぼすことになりました。

新入社員の入社時には、リモートワーク導入以前から、本人にメールやSlackで自己紹介をしてもらっていました。リモートワーク導入後も続けていましたが、テキストベースのみで、すぐに顔を合わせる機会がないため、本人の個性や存在感を十分に伝えきれていませんでした。受け入れる側としても、業務以外に何気なく話したりするきっかけがなく、おたがいに打ち解けるのに時間が掛かっていました。

そこで始めたのが新入社員インタビュー動画です。入社時に撮影し、全社員が閲覧可能な社内ポータルサイトで公開することにしました。Slackで全社員に告知もしています。

インタビュー動画の公開をSlackで告知
インタビュー動画は社内ポータルで公開

インタビュー動画では、前職のことや入社理由はもちろん、「コーヒーラバーであり、自宅のベランダに大きな水槽を設置しメダカやエビを育てたり」「週末には30〜40キロ自転車に乗ることもある」というようなプライベートのことまで、なるべく自然体でお話ししてもらっています。

2021年からスタートしたこの取り組みは現在、3年目に突入しています。初めは労力に見合う効果があるのか疑問もありましたが、時間の経過とともに効果が感じられるようになってきました。インタビュー動画では、その表情や言葉の抑揚などの話しぶりを通じて、新入社員ひとりひとりの自分らしさが伝わってくるように感じられます。受け入れる側の社員にとっても、親近感を持ったり、コミュニケーションをとるきっかけになったりしているようです。

そして、新入社員インタビューを続けてくることで、最初は考えていなかった意外なことに気付くようになってきました。それは「なぜイー・エージェンシーを選んだのか」という質問によるものです。

新入社員インタビュー動画が自社の鏡に ~ 社内コミュニケーションの改善にとどまらない意外な効果

インタビューの最後に、新入社員ひとりひとりに「なぜイー・エージェンシーを選んだのか」という質問をします。もともとこれは、彼ら・彼女らがイー・エージェンシーのどこに魅力を感じたのかを紹介して、人となりを感じてもらったり、話のきっかけにしてもらったりするためでした。

そして、そうやって続けているうちに気付くようになったことがあります。「この質問を通じて、受け入れる側の私たち自身が自社の魅力や変化、成長を客観的に捉えることができるんじゃないか?」そして、「これらをフィードバックして、自社の情報発信の仕方を改善していけるんじゃないか?」ということです。

そう気付いてからは、広報・PR担当として、新入社員インタビューを社内コミュニケーションの促進だけでなく、自社の企業イメージの把握と育成のためにも活用するようになりました。また、私たち自身が自社のこれまでの変化や成長を振り返ることにも役立っています。

リモートワークの課題を乗り越えるために始めたこの取り組みは、3年目となった今では毎月恒例の社内文化の一部として社内コミュニケーションのきっかけを作るとともに、私たちが今どのような姿をしているのか把握する鏡にもなっているのです。

こうしたことを、短い期間に企業文化育成の施策として行おうとしたら、どれほどパワーがかかるか分かりません。継続は力なり。これからもこの新入社員インタビューの動画をもっと活かしていけるように、私たち広報・PR担当では知恵を絞っていこうと思っています。

みなさんの会社でも、継続しているからこそ価値が出てきたという面白い取り組みがあれば、ぜひコメントで教えてもらえるとうれしいです。

リモートワークの課題、ほかにもこんな取り組みが

リモートワークの課題に取り組むと言っても、一つだけじゃダメなんです。一つ一つは小さなことでも、続けていけば、たくさんの取り組みが時間が経つほどに結びつき、強力な取り組みになってくれるからです。

イー・エージェンシーでは一緒に働く仲間を募集しています!

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