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憧れの君 詩
若い頃バイクに憧れていた。交通事故で普通自動車は父から乗せてもらえぬ
様になった。バイクなんてとんでもない事だった。自動二輪の免許を取って
走らせる夢を持っていたがおじゃんに
なった。少々悲嘆にくれ二十代の事だが時おり思いだす。初恋の人がバイク
の後ろに私を乗せようとヘルメットを二人分持ってきた。悲しい事に恥じらった。口もきけず初恋は終了した。
私はカレー屋のウエイトレスでお客様
が彼であった。カウンターがあり彼は
悲しい素性だった。10ヶ月で産みの母に捨てられた男性だったああ彼のバイクに乗って走るべきだった!なんて
おバカな私であったんだろう。