見出し画像

ESC Vol.2:生活に馴染むシンプルな装い

エモーショナルショッピングクラブ(Emotional Shopping Club:略称ESC=エモいお買い物体験を共有し合うクラブ活動)の第2回は、クラブメンバーのナナセよりシルバーリングのご紹介です。

Members Introduction
クラブメンバー02:ナナセ(25歳女性)とある企業のOL。
気になったモノの時代背景やストーリーを調べがち。機能性よりも情緒を優先してモノを買うことが多い。浪費家。

それでは早速いってみましょう。

----------

「自分で選ぶ」

ナナセ:こんにちは。浪費家のナナセです。今回私が紹介するのは、指輪です! ブランド名が「銀、真鍮」(ぎん、しんちゅう)っていうんですけど。

チャーリー: 素材の名前じゃなくて「銀、真鍮」っていうブランド名なの?

ナナセ:そうなんです。銀と真鍮だけ、または両方組み合わせたアクセサリーを作っているショップなんです。どうやってこのブランドにたどり着いたかっていうと……そもそも自分で選んだ指輪が欲しかったんです。私、人から指輪もらうっていうことが多くて。

マッキー:指輪をもらう?!

ナナセ:「新しい指輪を買ったんだけど、もうこの指輪はいらないからいる?」みたいな感じで。だから、私にとっては全然そこまで思い入れはなくて。

チャーリー:それはみんな交換しあうみたいな文化があるってこと?

ナナセ:あります。私が一番最初にちゃんと指輪をつけはじめたのが、服飾専門時代に男友達が彼女と作った、幅が4センチくらいの銀の指輪をもらってからなんです。

マッキー:彼氏から、彼女のやつをもらった?! アプローチじゃなくて?

ナナセ:「別れちゃって、自分で持っているのは辛いからもっててくれ」って。高かったんですよ。彼は「ユリウス(JULIUS)」っていうモード系のブランドが好きで、そのロゴを指輪の内側に刻印してあったんです。7の下に線が入ってるロゴ。それを指輪作家さんにお願いして、刻印してもらってた。

画像1

チャーリー:好きすぎてユリウスの刻印を指輪にしたんだ?

ナナセ:そう。好きすぎて(笑)。
私、経緯とか気にしなかったし、銀の指輪が好きなんでつけ続けてたんです。

オキク:指輪をつける習慣がその頃からあったんですね。

ナナセ:はい。ただ、2、3年前になくしちゃってから、ずっと指輪をつけてなかったんですけど、今アクセサリーが流行ってきているから.......
ちょっと前は、ブレスレットとかネックレスとか、流行を追っている人は付けていることがが少なかったんです。
でも、今の20代前半位の子のストリートカルチャーに強い女の子達、ショップ店員さん達とかはみんなつけてる。

チャーリー:最近、アクセサリーつけるリバイバルなんだ。つけない時代があって、今つける時代に揺り戻しがあるみたいな?

ナナセ:そうです。指輪もネックレスも、重ね付けめっちゃしてる。

シュウ:指輪って流行ってない時代ってあるんですか?

ナナセ:重ね付けは、あんまりなかったような。もちろん、好きな人はずっとつけてたと思うんですけど、最近は自分の好きな指輪とプラスで何の指輪選ぼう? みたいな感覚が強い。こっちの手は石だけ、こっちは地金、シルバーとか金だけつけるとか。

シュウ:選んでつけるんだ。

ナナセ:そうなんです! で、そういった流行に強い人とか友人に憧れてるから、友人がつけてるブランドとか、友人が作ってるブランドとかを買うことが多くて。この人がつけてたから、とか、こういう歴史があるから、みたいなコトで選んできたんですね。

ロード・オブ・ザ・リング

マッキー:この指輪もそういう理由でさがしてたんですか?

ナナセ:いや、これは「モノ始まり」なお買いものだったんですよね。今までモノから始まる買い物ってしたことなかったんですけど。

カリノ:いつもは「コト始まり」だったけど、モノで探すことに切り替えたと。

オキク:すごい、上級お買い物者が続きますね。(笑)

ナナセ:「じゃあ、いいのないかな」と思ってまず探して気になったのが、マルジェラのリング。マットなシルバーのリングやナンバー刻印入りリングが多いんです。

チャーリー:いいですね、マットのやつ。しかし、急にデザイナーズから来ましたね(笑)

ナナセ:その時は、かわいいと思ったんですけど、別にマルジェラのこれじゃなくても「ほかにもあるかもしれない!」ってふと思ったんです。
マルジェラのリングって特徴的だから、もっとシンプルなのがいいかもと。

チャーリー:シンプルってことは、長く使いたいモノで、さらに探したいって話?

ナナセ:そう。自分のセンスとかが変わっても、使えるモノが欲しいと思った時に、このShiharaというアクセサリーブランドにたどり着いたんです。これはすごくドンピシャで、シンプルなのとゴールドシルバーどちらもあって、ウェディングジュエリーとかもあって。

オツナ:確かにシンプル! ウェディング用とかもあるんだね。

ナナセ:デザイナーの意識も面白くて、マスクチェーンにもなるネックレスとか出してるの。いいなあと思ったんですけど、すごく高い! 高いモノだと100万とか。

マッキー:もうジュエリーですね。

ナナセ:特別な時じゃなくて、ずっと普通に使えるのが欲しいと思ってたんで、ここまで高いのはちょっと……と思って。

チャーリー:長く使う意味では良いモノを高く買うのもいいと思いますけど、ハードルが高すぎたと。

マッキー:中古車買えるくらいだもんね(笑)

ナナセ:中古車(笑)
で、そこで悩んだときに、ちょうどまた別の友人がすごいかわいい指輪をつけてたんですよ! これがその「銀、真鍮」だったんですね。

チャーリー:やっとたどり着いた!!(笑)。ストーリーあるね。

シンプルで洗練された「銀、真鍮」

iOS の画像 (18) (1)

ナナセ:長くなっちゃった(笑)。しかも、結局友人繋がりなのですが......
でも、ちゃんとモノがいいから買ったんですよ。
この指輪ちょっと触ってみて欲しいんです。これ表面はマットだけど、触り心地がつるつるしてるんですね。

チャーリー:マットなのに、見た目がグロスな感じある。

ナナセ:裏側だけ、鏡面になってるんですよ。

チャーリー:裏が光ってるんだ、これ! 普通、逆なデザインな気がします。

ナナセ:そうなんです。で、触ると分かりますが、めちゃくちゃなめらかな触り心地なんですよね。これだったら違和感なく、ずっとつけてられそうって思って。

シュウ:ほんとだ、すごいなめらか。こんなブランドがあるんですね。

ナナセ:あとサイズもね。私、男の人より指の太さがは若干細くて、でも通常の女の人より全然太くって、合うやつがなかなかないんです。でもこれはユニセックスサイズだから4号から26号まであるんですよ。

チャーリー:サイズの幅がすごい。これはオーダーじゃなくて、既成でサイズがいくつもあるの?

ナナセ:そうです! でも受注生産だから、1ヶ月ぐらい待たないといけないですね。

オキク:へえ、じゃあサイズで選んで、受注生産なんですね。

ナナセ:多分、素材が月に決まってるんでその素材分しか作れないんじゃないかな。

オツナ:これはネットだけで見て買ったんですか?

ナナセ:友達のを見て買いました。実物は見てないけど、その友達も同じ位のサイズだったんで、絶対いいって。

オキク:素材は銀ですか?

シュウ:大体、指輪とかの後ろに書いてますよね。銀って純銀だと弱いので。銀に何かプラス配合してアクセサリー作るんですよ。

ナナセ:そうそう! これ、シルバー950なんですよ。925はよくあるけど、これはシルバー950だから銀の比率が高い。

チャーリー:10金、14金18金とかと一緒だ。

ナナセ:だからかな、この指輪はなめらかで全然生活の邪魔をしない。これはほんとにアクセサリーとしてずっとつけていくと思う。

画像2

チャーリー:ちなみに数ある中からこのデザインを選んだポイントは?

ナナセ:意外と銀のこういうシンプルな指輪って見つからなくないですか?

オキク:確かに。結婚指輪のイメージ。

チャーリー:この「銀、真鍮」の中でもいくつかありそうだけど、その中でも太さとかデザインにこだわりポイントあるんですか?

ナナセ:こだわりポイントは、自分の中で普通につけてても違和感がないっていう。太い指輪つけてた時は、「指輪をつけている自分」ていう感じになってしまって、主張が激しくて。今回探したのは日常ずっと使えるもの。今、手を洗うときも多いですけど、そういうのにも影響がないもの。

マッキー: つけっぱなし?

ナナセ: つけっぱなしです。

チャーリー: それを外すのって、ケアを気にしてるからなんですか。

ナナセ: そう、例えばパールとかはアルコールが一切ダメなんで、アルコールスプレーする時は外さないといけないんです。でも、銀は多少拭いたりとかしてあげれば大丈夫。

マッキー: パールはそういうケアが必要ってあるんですね。

ナナセ :そうなんです。石によって結構違うから、石つきの指輪は考えてなかったな。

チャーリー: ほんとにもう日常の延長線上にいるっていうことがいいっていう。

ナナセ:だから、既婚者の結婚指輪と同じ感覚みたいな感じで探してたんです。でも、結婚指輪だと高いし、私は結婚してないしね。割とシンプルな地金のものだと値段がワンランク上のものが多くて、金額も4万前後くらいになっちゃう。
今回はそこまでの金額ではなくて、デイリー使いの指輪が欲しかったんです。

SNSで通じる共感性

オツナ: いいバランスってありますよね。指輪って本当に値段の幅がありますし。
このブランドのInstagramで、プロダクト見てるとデザインはちょっとモダン? っていうか少し和っぽいね。

ナナセ:そういえば! 「銀、真鍮」のSNSのいいところって、作ってる過程をちゃんと載せてるんです。

オツナ:Instagramとかだと、月ごとにストーリーを保存してあるんだ。

ナナセ :このブランド、1ヵ月に1回しか買えないっていうのが良かったんですよ。受注生産なので、買う前から届くときまでワクワクできる。

チャーリー: 限定性ね! そういう意味では作家性というか。

マッキー:作家さんはフジ イサミさん。ライフスタイルは「銀、真鍮」とちょっと違う生活感が展開されていますね。

ナナセ : 友達はこの人に惹かれて買ったみたいなことを言ってましたね。
それで、私はその友達のモノを見てまた惹かれて買った。
モノをみて、これ何? かわいい、みたいな。そういう感じでした。

チャーリー:今回はお買い物するまでの、たどり着くまでのストーリーが非常にありましたね。

ナナセ:いままで物で選ぶってのがあまりなかったので。私にとっては大事な過程でした。
あとやっぱ同じブランドを買っていそうな人がどんな人なのかとか、気にしちゃうな〜。好きなものが近そうかとか、気になって探しちゃいます。

オツナ:作っている人や買う人の感じも、こうやってSNSとかで見えるのはイマドキならではですね。

ナナセ:やっぱりTwitterとかでもこういう風に、「#銀、真鍮」ってあげてる人とかいて、同じ気持ちを共有できるのがいいですね。

チャーリー:ちなみにツッコんで聞くと、こういうツイートとかは買ってから見る? それとも買う前にSNSとかで実際どういう風になっているか見る?

ナナセ: 買う前に一応見ます。どういう人が買っているのか、とかどういう気持ちで買ってるのかとか見ちゃいますね。
ここは私のちょっと良くないとこなんですけど、服飾あるあるなんですかね。「流行ってるから買った」っていう人と一緒になりたくないのがあって(笑)同じモノを持っててもいいんですけど、同じ嗜好性の人たちが買ったっていうのが大事!

マッキー:面白いな、世界観が。そういう人達が買ってるっていうの、ポジティブに働くならいいよね。

シュウ:いいですね。次の狙いはありますか?

ナナセ:古道具もいいなと思っています。もともと、陶器とか作っている作家さんで好きな人がいるんです。夫婦で作っていて、お嫁さんはドローイングをやっていて、夫が陶磁器を作っていて。

オキク:作家夫婦だ。

ナナセ:2人のコラボレーション作品があったり、そういう食器とかは好きで買ってたんですけど。いまは花瓶が欲しいです。

チャーリー:どうして花瓶?

ナナセ:今、毎週お花がくるサブスクを使っているんですが、すごくきれいなんですよ。でも、ちゃんとした花瓶を全然持ってなくて。

チャーリー:そのサブスクは、飾れる状態で届くの?受けが必要?

ナナセ:そうです。こういう立体の封筒みたいなのでくる。けっこうおしゃれですよ。

マッキー:生花?ドライじゃなくて?

ナナセ:生花です、ドライじゃない。けっこう可愛いんです。ほんとにいろんなお花を入れてくれて。モノ的にモダンなやつよりは、古道具みたいな感じ。買うんだったら唯一無二のものがよくない?という気持ちです。

オツナ:作家系もそういう意味で。

オキク:大正、明治の日本家具は、すごいいいですよね。いっそ自作したらいいんじゃないですか?

チャーリー:逆に作家になっちゃう? 自分で作るっていうチャレンジも、ありかも(笑)

ナナセ:確かに自分で作ってもいいか(笑)

----------

さてさて、今回のESCはいかがでしたか?

ESCは(頑張らない程度に頑張って)月2回程のトークを届けする予定です。
このnoteが僅かでもこのあなたの心のストレッチになればと願っています。

お買い物に纏わる一喜一憂の気分全てを楽しんで!
Let's Emotional Shopping 🎉

----------

ESCの自己紹介はこちらから 🙌


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?