Modica IGP チョコレートって知ってますか?
I.G.P.( IT語: Indicazione geografica protetta、地理的表示)とはEU地域が定めた地理的表示であり、ワイン、乳製品、農産物などの、産地の地理的環境や風土に由来する優れた特質を有する産品について、それを指し示すために用いる特定の地域や指定区域の呼称であり、表示には認定が必要です。
『モディカ・チョコレート』は、その認証を受けたものだけが使える呼称であり、また特別な『冷間製法』を用いて作られたチョコレートです。
世界最高峰の南米産のカカオを使用し、アステカ帝国のレシピからひらめきを得た工程を手作業で行います。アステカ帝国のチョコレートレシピがどうしてシチリアへと思うかもしれませんが、遡ること16世紀のシチリアはスペインの統治下にありました。はっきりとしたことはわかりませんが、スペイン人がアステカから穀類や種子の扱い方、手法を学んだことからとされています。アステカ帝国では、甘味を使わずにチョコレートは飲まれていたとされ、そこにスペイン人が甘味(はちみつ)を加え、それがシチリアへも伝わりました。当時は特権階級の嗜好品であり、スペイン王やシチリア・ナポリ王にも献上されており、スペインから門外不出のチョコレートがやがてヨーロッパ各地へと広まりました。その後、飲むチョコレートから食べるチョコレートに形を変えたのはもう少し先ですが、それが今日へと続いています。
ご存知のとおり、それぞれの場所で収穫されたものをチョコレートと組み合わせているのは、カカオ豆は昔から高価なものだからです。
Photo by Donna Elvira Modica
数量限定『クリスマス・エクスペリエンスボックス』に入っている『モディカ・チョコレート』が、一般的なチョコレートと決定的に異なる点は、カカオを焙煎し砕く際に40℃を超えない温度で作業することです。カカオからの油分でペースト状になり、そこへ砂糖が加えられます。
Photo by Donna Elvira Modica
今日、様ざまなチョコレートを目にし、口にすることがありますが、伝統製法を守り続けているチョコレートはいつも皆さまが口にしているものとは少し違う食感です。不思議な食感こそが本来のカカオの味わいを感じることができ、それこそが元祖チョコレートの証であり、歴史へも思いを馳せることができるかもしれません。
数量限定『クリスマス・エクスペリエンスボックス』にセットされた2種類のチョコレートも材料はいたってシンプル、カカオ豆、砂糖、アクセントに香りがある場合はそのスパイスのみです。寒い時期にぴったりの香り『シナモン』は、バーを削ってホットチョコレートとしてもお楽しみいただけます。
少し変化球の『ボリビアン・ソルト』は、クリスタルのような輝きを放つボリビアン・ソルトをまとい、アンデス山脈の恵みがクリスマスイルミネーションのようにチョコレートをデコレーションしています。
クリスマス・エクスペリエンスボックス
(シチリア デザート)4人分
(限定30個)